空港から車で10分ほど走ると、広大な敷地に立ち並ぶ近代的なビル群が目に飛び込む。IBMが研究開発の拠点とするオールバニナノテクコンプレックス。「米国で最も先進的」とされる2ナノ半導体など先端技術を開発した研究開発施設群だ。
オールバニナノテクコンプレックスは2001年、州政府など産学官が連携して資金を拠出し、ニューヨーク州立大学オールバニ校を中心に企業や研究機関が集まる形で整備された。年間の運営予算は約3億ドル(443億円)、これまでの投資額は200億ドル(2兆9500億円)に達する。200を超える国際的な企業や研究機関とパートナー関係を構築し、3千人近い研究者や技術者が集結する。 ここに派遣されているラピダスの技術者たちは100人規模に上る。まだ寒さが残る今年4月17日に第1陣の7人が到着して以降、新たに採用された人たちが次々と送り込まれ、半導体の微細化技術と量産化に向けた研究開発に心血を注いでいる。...
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