金利が下がると投資家は高いバリュエーションの株に対して積極的になる。2020年にFRBが指標金利をほぼゼロに引き下げると株のバリュエーションは急上昇した。2021年には株価収益率(PER)は長期の標準値は上回っていたものの、じわじわと下がり始めた。今は利上げが視野に入り、PERがさらに縮小する可能性があるため、投資家は戦略を見直している。つまり、株式市場が引き続き上昇するには利益の伸び率が極めて重要になるということだ。
BMOウェルス・マネジメントのマイク・ストリッチ最高投資責任者(CIO)は「現在のPERの水準からすると、株価上昇を維持するのに必要なのは安定した成長だ」と話す。「金利が上がらなかったとしても、人々が利益1ドルに支払ってもいいと思う金額の上限に達していると思う」とストリッチは指摘した。 今週は多くの金融機関が決算発表を予定している。14日発表予定のJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴは米国経済の健全度を測る指標となるだろう。13日発表のデルタ航空の決算は、新型コロナウイルス感染者の急増に対する航空各社の対応を分析する上で参考になるかもしれない。
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