元官僚の投資家 投資を究めるために転職、米成長株へ

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インデックス型投信の積立投資をきっかけに米国上場ETFや米個別株に関心を持つようになる個人投資家が増えている。関心の矛先はアップルやアマゾン・ドット・コムやテスラなどのハイテク企業だったり、高配当銘柄、連続増配銘柄だったりと様々だが、いずれにしても日本株投資にはない魅力を感じているようだ。米成長株投資に魅せられた2人の個人投資家に、その魅力と投資方針、銘柄の探し方などを聞いた。今回登場するのは、本職であるコンサルタントの目線で投資先のビジネスモデルを検証するというNUKさん(ハンドルネーム)だ。

実はNUKさんがコンサルティングの道に転じたのは、この投資先の分析にはまってしまったから。公務員時代は財務会計の知識もなく、世の中の最新動向に触れる機会も乏しく、おまけに激務。せめて外の世界を見る窓が欲しいと投資に興味を持ち始めた。ところが投資について調べ始めるとこれが面白い。簿記資格取得を皮切りに、投資論、ファイナンス論、経営戦略、イノベーションと勉強にのめり込み、ついには経営のことを究めたいと転職を果たした。そんなNUKさんが最初に投資先として選んだのはジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)などの定番高配当ディフェンシブ株。PERを参考に割安な株を選んでポートフォリオを組んだ。NUKさんが投資を始めた5年ほど前は米国株ブロガーの間で高配当株、ディフェンシブ株への投資が人気だったことに加え、「社名になじみがあったし、何より安心して長期保有できる気がした」のだという。一方、日本株は長く持てる気がせず、アマゾン・ドット・コムのようなPERが高過ぎる企業も危険だと感じて手を出さなかった。

準備万端で始めた投資だったが、理屈通りにいかないのが世の常。運用を始めてみると思ったようなパフォーマンスが出ない。上がった銘柄もあったが、ならすと年10%程度。これでは個別株に投資する意味がないと思った。一方、危険だと感じたGAFAMは高PERなどお構いなしに株価を上げていた。「資産を増やすには成長株を攻めるべきでは」と考えを改めたNUKさんは成長株投資に軸足を移し、現在のスタイルに至っている。業績は売り上げや利益の伸び率や粗利益率などに加え、費用の使途などもチェックする。赤字でも成長に必要な支出によるものならポジティブに捉える。ビジネスモデルは、競争優位性を5年、10年と維持できるか、市場規模が将来、どこまで拡大するかを考える。規模拡大が期待できる市場で、ライバルの参入が難しい利益率の高いビジネスをしている企業が理想だ。

例えばスノーフレーク(SNOW)。データの収集から活用までをクラウドベースで引き受ける会社だ。「一度使い始めたら利用者は他に行けないし、新しいお客をどんどん連れてくる。攻守に優れたビジネスモデル。株価はやや高いが、業績は追い付いてきている」とみる。また、当面続くコロナワクチン製造で活躍が期待されるマラバイ・ライフサイエンシズ・ホールディングス(MRVI)、透析という継続的需要が見込まれるアウトセット・メディカル(OM)のビジネスモデルも高く評価しているという。

 

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