小林製薬 の紅麹(べにこうじ)を原料とする サプリメント の健康被害問題を受けて、このサプリの届け出を受け付けていた「 機能性表示食品 」の問題点が議論されている。「 機能性表示食品 」とはどんな制度で、どこに問題があるのか。インタビューを受けてくれたのは、奈良県立医科大教授の今村知明さん。かつて厚生労働省の職員として特定保健用食品(トクホ)の審査を担当し、現在は内閣府消費者委員会の委員を務めている。食品保健行政を、政府の内と外から見つめてきた経歴の持ち主だ。記者の取材に語った内容をさっそく紹介しよう。食品を製造販売する事業者が自分の判断で、健康上の効果をうたい、販売することができる点です。第三者の事前チェックが入らない届け出制で、事業者が自分で効果があると思えばそのように表示できる。そこに大きなリスクがあると思っています。 機能性表示食品 として届け出る際に、一定の基準があるわけではない。効果があると思えばそのように書けるし、副作用も、ないと思えばそのように届け出ることができる。ですが実際には、効果があるものには必ず副作用があります。今回の 小林製薬 の紅麹サプリの問題は、製造過程で有害な成分が紛れ込んだ
ーー今回の小林製薬のサプリの問題は、機能性成分の紅麹ではなく、製造過程で紛れ込んだ有害物質が原因だと言われています。異物混入による食品公害は、過去にも大規模なものがありました。機能性表示食品に限ったことではないのでは?今回は過去のケースともちょっと違う。機能性表示食品以前に、サプリメントの問題があります。サプリメントというのは、ある成分を濃縮して毎日飲み続けるという特殊な食べ物なんですよ。紅麹は一種のカビです。これを毎日食べるということは普通はしない。麹を使って作られるみそやしょうゆを、毎日大量に食べないのと同じです。 カビが生えるところには、別のカビも生えやすい。麹を使って日本酒を作る時によく失敗するのは別のカビが生えるからです。それで変な味になったらすぐに分かりますが、濃縮してしまうと、分からなくなる可能性がある。もともと、食品としては敬遠される面がありましたが、効果を表示したら、多くの人が大量に買ってくれる。それで事業者はサプリに走ったのだと思います。
同じ食品を毎日大量に摂取し続けるようなことは、薬を除けばないですよ。どんなにギョーザが好きでも、毎日40個食べ続けるという人はいないと思います。ところが、サプリならばそれができてしまう。食べ続けるのは効果が書かれているからです。ここまで考えると、今回の問題は機能性表示食品の問題だということがわかってくると思います。まずは健康被害の報告をちゃんとすべきだと思いますね。企業にはけっこうな数の健康被害の連絡は来ると思う。本当かどうかはすぐには分からないから、公表しないことが多いですが、今回のように2例目、3例目が出てきた時には、すでに大問題になってしまっている可能性があります。
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