リーグ1のスタッド・ランス(S・ランス)のジャン・ジャンピエール・カイヨ会長は、フランスメディア『France Bleu』のインタビューに応じ、同クラブでプレーするFW伊東純也のクラブにおける重要性を語っている。現地時間21日に、同メディアが報じた。
31歳の伊東は、2022年7月にベルギー1部のKRCヘンクからS・ランスに完全移籍。2シーズン目を迎えた今季は、リーグ戦31試合で3ゴールをマークした。アシスト数では、リーグ最多にわずか1差の7アシストを記録し、チームの主力として大きな存在感を放った。 その伊東についてカイヨ会長は、同メディアから夏の移籍市場の動きについて「伊東も需要のある選手の1人なのか」と質問されると、「フランスでは、日本で伊東がどのような存在であるかが理解されていないかもしれない。彼は日本のエムバぺだ。スポーツショップに行けば、伊東が至る所にいるんだ」と、答えた。 さらに、「もしかしたら、(他クラブから)打診があるかもしれないが、我々としては退団を望んでいない。特にこの夏、日本ツアーを予定しているから尚更だ。このツアーは、クラブにとって信じられないほどの発展だ。招待されて、報酬まで受け取れるのだからね」と述べ、クラブ初のジャパンツアーを行うことに触れながら、興行的な意味合いでも、伊東が欠かせない選手であると強調した。
また「(かつてS・ランスでプレーしたレジェンド)レイモン・コパがプレーしていた時代に、世界中を旅してシーズンの資金を調達していた頃を思い出す。以前は、お金を払ってトレーニングキャンプをやっていたのに、今では招待され、エキシビションマッチをしたり、フランスサッカーやS・ランスについて話したりできる。伊東がその中心にいるから、すぐにチームを去ることはないだろう」と、過去のクラブの歴史を振り返りながら、伊東の去就にも言及している。
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