コースを受講する学生を被験者とし、学生に対してランダムに割り当てたチームに所属し、学期中はチーム単位でプロジェクトや課題に取り組むように指示。そして学期末に自分の理想のチームを作ってもらうと告げ、各メンバーの言動を観察しました。
モーピン助教は、実験期間中の被験者の言動について、現状を打破して新しいアイデアや効率性に集中するように求めるコミュニケーションである「チャレンジング・ボイス」と社会的なつながりや信頼感を高めてチームの友好的な結びつきを強くする「サポーティブ・ボイス」の2つに分類。各被験者がチャレンジング・ボイスとサポーティング・ボイスをどの程度行ったかをカウントしました。 その結果、チャレンジング・ボイスとサポーティブ・ボイスの両方をよく行っていた被験者は他人に最も選ばれやすいという予想通りの結果が得られましたが、同時にリーダーシップを示すチャレンジング・ボイスをだけを行った被験者と、連帯感を高めるサポーティブ・ボイスだけを行った被験者を比べた場合、サポーティブ・ボイスだけを行う被験者のほうが求められやすいという結果が得られました。
今回の結果について、モーピン助教は「当然のことですが、人的資本と社会的資本の両方のシグナリングが非常に強い人は大いによく求められます。彼らは、自分が信頼できてなおかつ優秀な労働者でもあることを証明するために、正しいことをすべて行っているためです。一方、今回の結果によって、あなたが最高レベルに優秀ではなかったとしても、他人にとって信頼できる人であるならば、あなたが選ばれやすくなるということも示唆されました。仕事ができるという評判は大いに役立ちますが、人柄が優れているという評判もまた同様で、人は安心できる人と一緒に働きたいものです。もし新入社員やまだ仕事を学んでいる人の場合は、同僚に対して信頼できる人間であることを示すために、サポーティブ・ボイスを行うことをオススメします」とコメントしています。
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