SUBARUは2022年6月17日、国土交通省中部地方整備局からSUBARU BELL 412EPXを1機、受注したと発表しました。中部地方整備局は、2002年3月に導入したベル412EP型の愛称「まんなか」を運航しており、この更新機です。「まんなか」と共通性があり、すでに保有する設備の有効活用、スムーズな導入と新機材への移行が可能なことから、導入が決まりました。
中部地方整備局では、現行機との共通性に加え、風水害・地震等の災害発生時における情報収集やTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の活動、平常時の各種調査での活用時に、新機種は出力向上による運用範囲の拡大、積載可能重量の増加などを受けた輸送能力と運航効率の向上に期待しています。 SUBARU BELL 412EPXは、SUBARUとベル・ヘリコプターが2018年7月に型式証明を取得した機種です。これまでのベル412の多用途性を維持しながら、エンジンの出力をメインローターブレードに伝達する変速機構を強化し、メイン・ローター・ギアボックス内の潤滑油が抜けた状態で30分間の飛行が可能なドライラン能力の向上が図られています。「412EPX」はすでに岩手県警察が使用する機材として導入されているほか、陸上自衛隊向けUH-1Jの後継機UH-2多用途ヘリコプターとして量産がはじまっています。
地方整備局でベル412EP型を使用しているのは、中部地方整備局以外に、北海道開発局の「ほっかい」、北陸地方整備局の「ほくりく」、中国地方整備局の「愛らんど」があります。今後、2005年に導入された「ほくりく」、2006年に導入された「愛らんど」の更新も予想されます。「ほっかい」は2019年にベル412EPI型で導入されています。
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