マウンドに上がる前には、「実は母と兄が90年代後半からホークスファンで、結構身近に感じていました。きょうも兄から“僕の分も投げてきてくれ”と言われました」と意気込み。その期待に応えるように、美しいフォームから投げたボールはノーバウンドでキャッチャーミットに吸い込まれた。
自己評価を聞かれた中村は「100点くらいじゃないですか…?(ボールがマウンドまで)届いたので(笑)。改めて(選手は)すごいなと思いました。あの観客の中で指先ひとつで勝負が変わる職業。いい経験をさせていただきました」と満足げ。一方、背番号について「劇団☆新感線の44周年にちなんで僕の知らないところで決まっていて。僕にだって好きな番号があるのに(笑)」と茶目っ気たっぷり。 松坂世代最後の現役・和田毅投手とも交流をしたという。中村は「このお話しが決まったときの資料に和田投手が教えてくださると書いてあり、“まさかあの和田さんが…?”と思ったのですが、本当に来てくださって。(ボールの)握り方を教えてくださいました。そしたらまっすぐ行ったのでよかったです」と明かし、「(ゲン担ぎは)特にしていないですが、ストライクでなくていいやという気持ちで欲を持たなかったのがよかったのかな。今度演(や)る舞台の役は欲まみれなのですが(笑)」と語っていた。
最後に九州のファンへ「7月7日の七夕に『バサラオ』という舞台を上演します。演劇をあまり観たことがない方もぜひ観ていただけたらと思います。知り合いや恋人、遠い親戚も15人くらい誘って来てもらえると非常にうれしいです(笑)。がんばります」とメッセージを送った。
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