【NQNロンドン=蔭山道子】9日のロンドン外国為替市場で、ユーロは対ドルで横ばい圏となっている。英国時間16時時点は1ユーロ=1.0850〜60ドルと、前日の同時点とほぼ同じ水準で推移している。3月の米消費者物価指数（CPI）が10日に発表されるのを前に、比較的狭い範囲でもみ合った。
英国時間9日の取引で米長期金利が水準を切り下げると、ユーロ買い・ドル売りが先行した。一時は1.0885ドル近辺と約3週間ぶりのユーロ高・ドル安水準をつけた。その後、9日の欧州や米国の主要な株価指数が下げ幅を広げたのを背景に、ユーロ売り・ドル買いも出た。 円は対ユーロで小幅に上昇。英国時間16時時点では1ユーロ=164円60〜70銭と前日の同時点に比べ10銭の円高・ユーロ安となっている。円の対ドル相場は上昇し、1ドル=151円60〜70銭と同20銭の円高・ドル安で推移している。9日の米株式市場で主要株価指数が下げ幅を広げると「低リスク通貨」とされる円に買いが入った。が25〜26日の金融政策決定会合で「2024年度の消費者物価（生鮮食品を除くコアCPI）見通しの上方修正を議論する公算が大きい」と一部で伝わったのをきっかけに、小幅ながら円高・ドル安方向へ振れる場面もあった。
英ポンドは対ドルで上昇し、英国時間16時時点は1ポンド=1.2670〜80ドルと、前日の同時点と比べて0.0030ドルのポンド高・ドル安で推移している。一時は1.27ドル台に上昇し、約3週間ぶりのポンド高・ドル安水準をつけた。
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