のスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は、日本銀行の金融政策の転換を受け「日本は潜在的な成長に向け、新たなサイクルに入った」と述べ、日本事業の強化に意欲を示した。個人向けに新たな商品を開発しているとも明かした。
シュワルツマン氏(77)は28日、都内でインタビューに応じ、「低金利は日本経済の足を引っ張っていた」と指摘。日本経済で起きているインフレ率の上昇、日経平均株価の最高値更新、賃上げなどを例に「世界は日本で何かがポジティブに変化したと結論付けたと思うし、私もそう思う」と語った。日本銀行は19日、マイナス金利政策の解除を決め、17年ぶりの利上げに踏み切った。 シュワルツマン氏は個人向けなど同社の日本ビジネスについて、「さらに事業展開を進めようというポジティブな見方になっている」とし、新たなリテール向け商品の開発を進めており、「時間をかけて展開していく。とても楽しみだ」と話した。 同社はこれまで個人富裕層向けに不動産投資信託(REIT)、プライベートクレジット(企業融資)、プライベートエクイティー(PE、未公開株)の3つのファンドを提供している。新商品の投入により、日本の富裕層向け市場の拡大を目指す。 また、ブラックストーンの主要事業の一つで銀行以外の投資会社などが直接企業に融資するプライベートクレジット市場について、シュワルツマン氏はこれからも世界的に拡大し続けると述べ、先行きに自信を示した。
プライベートクレジット市場は、リーマン・ショックとそれに続く銀行規制強化を受け、グローバルで1兆7000億ドル(約257兆円)規模に成長しているが、そのリスクに対して逆風が強まりつつある。こうした中でもブラックストーンでは、2023年10ー12月期にプライベートクレジットが投資戦略別で最大の 貸出先は銀行融資に比べて信用力の低い企業や新興企業が多く、米連邦準備制度理事会(FRB)が22年に積極的な利上げを開始して以降、破綻や債務不履行の増加リスクに直面。UBSグループのコルム・ケレハー会長は昨年末、危険なバブルについて この会合については「少なくとも習主席の視点からは、外資誘致に非常にオープンだと感じた」と述べた。政治リスクなどから中国への海外直接投資は大幅にブラックストーン、不動産価格の底打ち指摘-「行動するタイミング」
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