ブラックロックの調査部門、ブラックロック・インベストメント・インスティチュートのアナリストは27日のリポートで、高金利や根強いインフレ、地政学的リスクの高まりにより、アクティブ運用のファンドマネジャーやヘッジファンドには、単純な「バイ・アンド・ホールド(買い持ち)」ポートフォリオに勝てる大きな機会が訪れていると指摘。こうした環境を「新レジーム(体制)」と表現している。
同リポートは「静的資産配分やいわゆる『買ったら忘れる』ポートフォリオは合理的な出発点ではあるが、過去のような成果が得られるとは考えにくい」とし、「超低金利時代は過去のものであり、将来の期待リターンは魅力的でなくなった」と論じた。 新型コロナ禍前の10年間は、先進国市場の株式と債券は現金のリターンをそれぞれ約10ポイントと2ポイント上回っていたとブラックロックのアナリストは指摘。その上で「正しい資産構成を持っておくことが現在はより重要になっている」とした。 しかし、彼らの顧客層ではアクティブ運用ファンド離れが続いている。ブルームバーグがまとめたデータによると、昨年末以降では、ミューチュアルファンドと上場投資信託(ETF)の資産の半分以上がパッシブ商品になっている。ブラックロックの運用資産残高は昨年末時点で約10兆ドル(約1500兆円)。そのうちの2.6兆ドルが株式、債券、その他のアクティブ戦略で、インデックスとETFの資産は6.6兆ドルとなっている。
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