記者は10月25日にあった、もののけの里の内覧会も取材したが、他のエリアに集まっていた海外客の多さに驚いた。チェコで暮らすペリナ・マーティンさん(29)は、妻さやかさん(27)の実家がある愛知県への一時帰国に合わせ、夫婦で初めてジブリパークを訪れていた。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」が好きというマーティンさん。「楽しかった。ジブリ映画は大人も子どもも楽しめるし、考えさせられる。チェコではいつもネットフリックスでジブリ作品を見ている」と満足げに話した。
ジブリパークは昨年11月1日、第1期として「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが先行オープン。入場は日時指定の事前予約制。コロナ禍のため当初は海外客用チケットを販売してこなかったが、コロナが落ち着いた3月から海外客の入場を解禁した。それによると、今年3〜7月に利用者のGPS(全地球測位システム)データを分析した結果、コロナ拡大前の2019年同時期と比べ、長久手市に滞在したフランス人は45倍、英国人は13・3倍に増えた。同社担当者は「欧州で人気の高いジブリパークの影響と推測される」と話す。 名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)では、チケット付き宿泊プランを用意し、日本人客が安定的に利用しているという。今後もインバウンド(訪日外国人)効果や、来年3月のジブリパーク全面開業に向け、さらなる需要に期待が高まる。
ベッセルホテルカンパーナ名古屋(中村区)では、コロナ禍でほぼゼロに近かった海外からの宿泊客は現在、全体の6%ほどにまで上昇。ジブリパークへの行き方をフロントで尋ねる海外客もいるといい、ジブリ効果を実感している。ジブリパーク開園前の昨年10月から今年3月まで計9回、企画を実施したところ、各回10人の枠が遅くとも翌日までに完売。参加者の6割を市外が占め、県外も12%に上った。アンケートでは99%が「満足」と回答しており、10月からは定員を倍増し2巡目を始めた。加藤彩・観光課長補佐は「来園のついでに足を運んでくれた人に、瀬戸の良さに気付いてもらうチャンスになっている」と話す。 シンクタンク「中部圏社会経済研究所」の難波了一・研究部長は「今後ますます海外からのインバウンドの影響も期待できるため、ジブリパークへの注目はまだまだ続くと思う」と推測。「ジブリパークをきっかけにまた愛知に来てもらおうとするのならば、これまでの観光イメージを変えるような魅力ある仕掛けや仕組み作りが必要になってくるだろう」と話す。【酒井志帆、加藤沙波、荒川基従】
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