0得点を挙げるなど奮闘し、先に2セット(S)を連取したが、その後は相手に主導権を握られ最終Sはジュースから14―16で落とした。日本は世界ランクで中国に抜かれて7位に後退。15日にセルビアと対戦する。
五輪切符をつかむ難しさを痛感させられた。先に2セットを奪った日本だったが、死にものぐるいで出場権を狙うカナダの勢いが襲いかかった。第3Sは中盤まで競ったが、相手に中央からクイックを決められ、19―19から5連続失点。失った流れを取り戻せなかった。最終Sも中盤に逆転され、14―15からエースを決められた。真鍋監督は「3セット目からはずっと守っていた」と苦しい敗戦を振り返った。 勝負の一番だった。日本協会は試合前に17日を待たずに「カナダに勝てば、確定」と発表。主将の古賀は重圧は感じていなかったとし、第1Sの11―11から鋭いバックアタック。第3Sも15―16でサーブで崩し、自ら後衛からのスパイクを決めるなどチーム最多20得点と奮闘。だが、このセットの終盤からカナダのサイドの攻撃陣が奮起。日本の守備が崩れ始めた。
さらに攻撃では今大会で先発起用されるセッター・岩崎と古賀、林ら攻撃陣のコンビに「ほんの少しのズレ」が生じた。スパイクが相手ブロックに止められる場面も見られ、古賀は連係の面も「かみ合わなかった」と反省した。第3S序盤と第4S途中で司令塔を関に代えたが、流れを取り戻すことはできなかった。指揮官は「トスが少し浮くことで、アタッカー陣とタイミングが合っていない」と指摘。岩崎も「トスのスピードが遅いケースが多かった。修正したい」と見据えた。 6大会連続五輪へまだチャンスは残されている。日本は世界ランクで上位におり、依然として優位な状況で残りの2戦を迎える。試合のない14日を挟み、15日はセルビア、16日は米国の共に強豪との対戦。カナダに敗戦後、古賀主将を中心に円陣を組んだ日本。真鍋監督は「切り替えて次の試合の準備をしたい」と表情を引き締め直した。もう一度、束になって戦い抜く。(宮下 京香)
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