桃田は所属するNTT東日本の川前直樹監督と会見した。桃田は「再び世界のトップを目指すのは体力面、精神面において限界と感じ、決意いたしました」とコメント。所属のNTT東日本などに感謝した。 昨年5月に始まった五輪代表選考は、世界連盟(BWF)が発表する4月30日付の五輪予選ランクで決定。シングルスは16位以内なら各国最大2枠の出場権を獲得できる。3月の全英オープン終了時点で2奈良岡功大(IMG)が日本勢最上位の4位につけ、初の五輪代表を確実にした。桃田は当時6番手の48位(現在7番手の52位)。2番手で11位の西本拳太(ジェイテクト)を残り大会で逆転する可能性が消滅していた。 自身の不祥事で16年リオ五輪出場を逃したが、18年から世界選手権で2年連続優勝。日本男子初の世界ランク1位に上り詰めた。しかし、20年1月のマレーシア遠征中に交通事故に遭い、右眼窩底を骨折。金メダルを期待された21年東京五輪は、初出場で1次リーグ敗退に終わった。22年8月の世界選手権は2回戦敗退。選考レース中は世界選手権などポイントの高い大会に出られなかった。 桃田と川前監督の会見全文は以下の通り。 ――挨拶を。...
「ほとんどがしんどい時間でしたが、凄く貴重な経験をさせていただき、充実した時間でした。(不祥事で)僕自身たくさんの人に迷惑をおかけして支えていただき、ここまでずっと何のストレスもなく続けさせていただけたのも周りの人たちのサポート、応援のおかげ。とても長いようで短く、トータルすれば凄く幸せな時間でした」 ――最も印象に残る試合は。 「18年のジャパンオープンの初優勝ですね」 ――自身にとって日本代表とは。 「子どもの時から憧れた代表のユニホームを着て国際大会を戦うのは誇らしいこと。誰しもがなれるポジションではないので、しっかり誇りと責任を持ってチャレンジできた」 ――今後について。またパリ五輪に臨む後輩たちへエールを。 「代表は引退しますが、NTT東日本バドミントン部としての活動はまだまだ続く。チームの練習や地域貢献活動も積極的に参加していきたい。もっともっとバドミントンの楽しさを伝えられるイベントで自分から発信したい。バドミントンの活性化じゃないけど、もっといろんな人にバドミントンの楽しさ、スポーツの楽しさを感じてもらえるような活動をしたい。...
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