ドジャースの大谷翔平投手(29)は9日(日本時間10日)、ツインズ戦で6試合連続安打となる右翼線二塁打。ド軍初出場から14試合で12長打となり、1901年以降の球団新記録となった。両リーグ最多タイの20安打、単独トップの8二塁打と好調をキープ。チームの連勝とナ・リーグ10勝一番乗りに貢献した。
強烈な衝撃音を残した打球が、一気に右翼フェンスに到達した。わずか3・75秒。しかも一塁線ではない。一、二塁間を抜けて右翼手が追いつくことができなかった、打球速度114マイル(約183・4キロ)の超速二塁打。存在感を見せつける一打で連続試合安打を6に伸ばした。 歴史的一打だった。これで開幕から14試合で12本目の長打。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によれば、ド軍選手の初出場から14試合での12長打は1901年以降初めての快挙だ。12長打は、すでに5本塁打の同僚ベッツらの9本を上回る両リーグトップ。20安打は打率・400をマークする4番スミスらに並ぶ両リーグトップタイで、8二塁打は単独トップだ。
「彼は非常に安定している。まさに我々が3人の後に必要とする選手だ」とデーブ・ロバーツ監督。ベッツ、フリーマンのMVPコンビと、この日、5回に3ランしたスミスの主軸に、大谷が今季加わった意味の大きさを改めて認めた。自己最長を更新する6試合連続マルチ安打、松井秀喜に並ぶ日本選手最多のメジャー通算175本塁打はならなかったが、厚みを増した打線でこの日も勝利。リーグ10勝一番乗りを果たして、ナ西地区では唯一の貯金生活となる貯金6で、首位をキープする。 「調整法を含めて(打撃)ケージでのドリルもいろいろ試しながらやっている」と7日からはクリケット用のバットを打撃練習で使用して好調さを加速。この日の二塁打が今季自身2番目に速かった打球速度では、ここまで今季チームトップ10のうち9を占める。
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