ドジャース・大谷は自身が経験した中では最長となる2時間51分にわたった降雨中断にも集中力を切らさなかった。再開後の6回に右腕ライターの初球のカーブを右中間に運び、今季初の三塁打。8回2死一塁では右腕パレンシアの97マイル(約156キロ)内角直球を捉えて中堅手の頭上を越える二塁打とし、チーム唯一の得点となる一塁走者を迎え入れた。
昨年6月11~14日以来2度目となる自己最長に並ぶ4試合連続マルチ安打をマークし、打率は・320に急上昇。日米通じて初対戦の今永には2打席無安打に封じられたが、デーブ・ロバーツ監督は「今、まさに絶好調。(シカゴ特有の)風がなかったら、この3連戦ではあと2本は本塁打を打てていただろう」と目を細めた。 自己ワーストの開幕から8試合、40打席連続ノーアーチ中は、打てない焦りとともに「タイミングと距離が違う」と技術的にも課題を抱えていたが、ミスショットが激減した。3日のジャイアンツ戦での移籍後初アーチ以降、重圧から解放されたかのようにバットが止まらない。 試合前には雨天のためブルペンで昨年9月の右肘手術後6度目となるキャッチボールを行い、ロバーツ監督が構想するシーズン終盤の外野出場に向けての準備も怠らなかった。チームは今季初めてカードを負け越したが、気持ちを新たに8日(日本時間9日午前8時40分開始)から敵地ミネアポリスでツインズとの3連戦に臨む。(柳原 直之)
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