トンガでの火山噴火は、なぜあれほど大規模だったのか? 新たな手がかりから明らかになったこと

  • 📰 wired_jp
  • ⏱ Reading Time:
  • 29 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 15%
  • Publisher: 53%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

トンガでの火山噴火は、なぜあれほど大規模だったのか? 新たな手がかりから明らかになったこと 最新記事

した翌日、観測機関であるトンガ地質サービスとオークランド大学のメンバーからなる2つ目の研究グループが、海底地形の地図の作成に協力している。このグループはNIWAのチームと同様の音響機器を搭載した気泡の影響を受ける危険が比較的少ない小型船で、カルデラの上を航行した。「いまここにあるのは非常に大きく、非常に深い穴です」と、トンガでの記者会見でオークランド大学の火山学者であるシェーン・クローニンは説明している。「なぜこの噴火がこれほどまでに大きかったのかを、理解する手がかりになります」画像からフンガ火山は、まっすぐ上に向かって噴火していることがわかった。噴火の早い段階でカルデラが崩壊したことで大量の海水がマグマのある深部に流れ込み、連鎖反応が起きたとみられている。多くの海水が多くのマグマと出合い、噴火が勢いづいたのだ。

カルデラのマグマは極端に減っており、1,000年前の状態に戻った可能性が高いと、オークランド大学のクローニンは過去の噴火で生じた岩石の年代測定を基に指摘している。これは今回の噴火の影響にいまだ揺れるトンガの人々にとっては安心材料となるだろう。とはいえ、この地域にはフンガ火山と同様の海底火山がほかにもいくつか点在している。 16年の海底の地図は、周辺の海底の地形がほとんど変化していないことを知る上で必要不可欠だったと、NIWAのマッケイは語る。「火山が損なわれていなかっただけでなく、どこに尾根や谷や丘があるのか16年の地図からわかったのです」と、マッケイは説明する。「そのときと同じ尾根、谷、丘を今回も確認しています」調査中、研究者は異なる水深まで機器を沈め、堆積物や水のサンプルを採取している。だが、海底からの堆積物の引き上げには困難が伴った。噴火から数カ月が経っても堆積物は沈みきっていなかったからだ。

火砕流が海底を流れたとき、周囲より高くなっている岩を取り囲むように進んだことで、岩の上にいた生物は救われたのだろうとシーブルックは説明する。そうした場所が、のちに降ってきた厚い灰の下に埋もれなかった理由は定かではないが、仮説としては海山の周りに流れる独特の海流が傘のように守っていたことが考えられる。

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 73. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し