豊臣秀吉が築いた木幡(こはた)山伏見城(京都市伏見区)に近い大名屋敷跡で、土地を段々畑状に造成し、通路を複雑に折り曲げるなど物々しく要塞化された痕跡が見つかった。屋敷の防御力を高め行軍を妨害する目的があったとみられるが、そこにはある九州の大名に寄せた秀吉の信頼の大きさもにじむ。同時に重機のない時代に大量の土砂を運び込んでいた形跡も分かり、天下人ならではの力業も見せつける。発掘調査したのは民間調査会社の文化財サービス(京都市南区)。調査地は、豊臣期から徳川期にかけての伏見城の様子を江戸時代中期に描いた絵図などから、佐土原(さどわら)藩(現在の宮崎市)藩主、島津以久(もちひさ)の屋敷跡の一部とみられている。以久は島津本家の分家筋にあたる。このうち最上位から2~3段下にあたる場所について、文化財サービスは令和4年11月~5年6月に調査。屋敷跡は出なかったが、屋敷の仕切り塀とみられる柱跡、複数の平坦(へいたん)地や折れ曲がった通路跡が出土した。
調査地の北西隅からは南北約20メートル、東西約13メートルの広場が出土。その目前には、高さ約2メートルの〝絶壁〟があった。絶壁の一部は東に4メートル程度えぐられ、凹面が作り出されていた。文化財サービスの大西晃靖調査員は「城でよくみかける、敵に対して複数の方向から矢を射ることができる『横矢掛(がか)り』を参考にしたものでは」と説明する。
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