ダイエット前の断食には「体重と血圧を長期間減少させる効果」があると判明

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食事療法の直前に断食を行うと体重と血圧の減少効果が大きくなる上、減少効果自体も3カ月以上にわたって持続するようになるとドイツのマックス・デルブリュック分子医学研究センターの研究チームが発表しました。

によると、30~39歳代男性の約3割が、40~59歳代男性の約4割が肥満とのこと。厚生労働省は「この10年間でみると、女性では有意な増減はみられないが、男性では平成25年から令和元年の間に有意に増加している」と特記し、近年の肥満化傾向に警鐘を鳴らしています。

ドイツのマックス・デルブリュック分子医学研究センターに所属するソフィア・フォルスランド博士とドミニク・ミュラー教授らが新たに発表したのは、「食事療法の直前に断食を行うと効果が高まる」という内容。フォルスランド博士らはメタボリックシンドロームによる高血圧と診断された被験者71人を無作為にグループ分けし、それぞれのグループに「食事療法のみを行う」「断食してから食事療法を行う」という実験を試みました。と呼ばれるアメリカ合衆国農務省やアメリカ心臓協会が推薦する食事療法です。ダッシュダイエットは、果物・野菜・全粒穀物・無脂肪または低脂肪の乳製品・魚・家禽・豆・ナッツ・および植物油を主に摂取し、食塩・砂糖入りの飲食物・脂身・全脂肪乳製品・ココナッツオイル・パーム核油・パーム油などの飽和脂肪に制限を課すというもので、「低ナトリウム」「高カリウム」「豊富な食物繊維」という食事を実現して、血圧が下がるとされています。

「食事療法のみを行う」グループは、3カ月間ダッシュダイエットを行うだけでしたが、「断食してから食事療法を行う」グループは、「5日間固形食品を一切摂取しない」という断食の後に3カ月ダッシュダイエットを行いました。その結果、断食を行ったグループでは体重と血圧が有意に低く、体重と血圧の減少効果が実験終了時まで持続し、高血圧治療薬が不要になるケースすらあったと判明。さらに研究チームはAIを用いて実験結果の統計分析を行い、体重と血圧の減少効果が高血圧治療薬に起因するものではなく、断食に起因するものだと確認しました。の改善」が今回確認された差を生み出したとみています。被験者の便から腸内フローラを調べたところ、絶食期間中に腸内フローラが劇的に改善しており、この改善効果はその後のダッシュダイエット期間中にもある程度持続していました。今回の結果について、フォルスランド博士は「高食物繊維・低脂肪の食事療法で結果が出ない場合、腸内フローラ内に食物繊維を発酵させ脂肪酸に変える腸内細菌が不足している可能性があります。こうしたケースでは、断食で腸内フローラを改善するというのは良い考えです」とコメントしています。

 

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