いま、テーラードが急速に盛り上がっています。コレクションが全体的にストリートラグジュアリーからドレスアップの方向にシフトし始めたのは、2〜3年前のこと。私が2022年にロンドンへ行った際も、サヴィル・ロウ、ジャーミン・ストリートなど、ジェントルマン御用達のエリアが元気を取り戻していました。マリネッラというイタリア発のネクタイ専門店は入場制限がかかる盛況ぶり。バーリントン・アーケードにも、マノロ・ブラニク初のメンズ店などができていました。実際に現地で取材してみると、「ラグジュアリーの服の中には、値段が高いわりに1シーズンしか着られないものも多く、デザインもロゴに走っていて、子どもっぽい。同じ金額を出すなら、サヴィル・ロウでスーツをつくったほうがいい」という声が多かった。その点で顕著なのがシューズです。ジョンロブやクロケット&ジョーンズのようなレザーシューズが再び若者にも支持されています。
国内ブランドの中で成長著しいのはオーラリー。アイテムではスーツも売れていると聞きます。ここは、シャツみたいに軽い素材で重衣料をつくっています。海外では「スーツ=コンサバ」と見られがちですが、日本では好きだからこそ着ている人も多く、その背景にある歴史にも関心がある。服の蘊蓄を紹介してきた編集者とショップの力も大きいはずです。 国外へ目を向けると、これまでもいいテーラードを手掛けてきたドリス ヴァン ノッテンの新作がさすがの内容でした。デザイナーの祖父はテーラーで、本人は元来トラッドの人。アントワープの旗艦店でも、オープンしてから数年間は、テーラリングで知られるポール・スミスの服がドリスの横に並んでいました。また、彼は大のイギリス好きで、スコットランドのラバット・ミルという、伝統的かつクリエイティブなミルの生地を頻繁に使っている。他には、ラルフ・ローレンやフィービー・ファイロ期のセリーヌなども、ここの生地を採用していました。いまドリスは、生地メーカーのネームを服に付けていますが、それくらい強いリスペクトと愛着があるんですよね。テーラード回帰によって、明らかにクラフツマンシップにも目が向いています。
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