コラム:主要国の引き締め、過熱した社債市場に絶好の調整局面

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社債市場に危険な環境が訪れようとしている。主要中央銀行が資産購入規模を縮小し、国債利回りを押し上げているからだ。しかし、金融引き締めが社債にもたらすショックは、必ずしも悪いことではないかもしれない。

昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、米連邦準備理事会(FRB)は予想よりも早く債券購入を中止し、約9兆ドルに上るバランスシートを2019年以降で初めて縮小させる可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)も資産購入額をスローダウンさせ始めている。米国とドイツの10年物国債利回りは、昨年12月初めに比べて30ベーシスポイント(bp)余り上昇。後者は2019年以来で最もマイナス幅が小さくなった。だが、向こう数カ月間、社債ファンドには資金が流入するより流出する可能性の方が高い。セントルイス地区連銀によると、インフレ調整後の米国債実質利回りは、昨年11月にはマイナス1.2%程度だったが、今ではマイナス0.79%前後に上昇している。 クレジット市場はぜい弱な状態にあるようだ。バンク・オブ・アメリカのICE指数によると、米ジャンク債(高利回り債)の米国債に対する利回りスプレッドは12日時点で平均306bpと、過去5年間の平均に比べて約1%ポイント低い。ただ、社債は大きく売られたとしても、暴落は避けられそうだ。世界経済は成長を続けており、企業利益を支える要因となる。しかも企業の債務水準は、コロナ禍中のピークに比べて減少している。「利回り追求」が進んだ結果、投資家は過去2年間でどんどん緩い投資条件を受け入れるようになった。ムーディーズによると、プライベートエクイティ(PE)ファンドによる資金引き揚げを阻止し、債券保有者を守るためのプロテクション(保証)は、過去最低水準になっている。

また、リフィニティブのデータによると、昨年組成されたレバレッジドバイアウト(LBO)ローン総額はEBITDAの約6.9倍に上った。クレジット市場は調整が待ったなしであり、大混乱に陥らない程度のショックなら、今の危険な流れを抑えることにつながりそうだ。*国債利回りは、昨年12月のFOMC議事要旨で幹部らがバランスシート縮小の可能性を協議していたことが判明したのを契機に上昇した。*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わる

 

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