リリックには、GMの新世代の電動車向けアーキテクチャ「アルティウム」プラットフォームを採用する。モーターは、最大出力340hp、最大トルク44.9kgmを引き出し、2WDモデルの場合、後輪を駆動する。12個のモジュールで構成される蓄電容量100kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、2WDモデルの場合、1回の充電で502kmの航続を可能にしている。
電動ドライビングエクスペリエンスをコントロールするため、「ワンペダルドライビング」と新世代のGM独自の回生ブレーキシステムの「バリアブル・リジェン・オン・デマンド」テクノロジーを採用する。キャデラックの新しい回生ブレーキシステムにより、ドライバーは、ステアリングホイールに備わる感圧パドルを使って、どれくらいのスピードで減速し、完全に停止するのかを制御できる。いずれのテクノロジーも、回生ブレーキを利用して、EVの走行効率を高めている。リリックには、キャデラックの最新デザイン言語を導入する。フロントには、ブラック仕上げのクリスタルグリルを装着した。スリムなLEDヘッドライトは縦に長い垂直デザインで、キャデラックによると自動車業界初という。ボディカラーには、サテンスチールメタリックやステラブラックメタリックが設定される。アルミホイールは20インチのスプリット6スポークが標準。オプションで22インチのダイナミックスプリットスポークが選択できる。ボディサイズは、全長4996mm、全幅1977mm、全高1623mm、ホイールベース3094mmだ。
ダッシュボードには、大きく湾曲した33インチの大型LEDスクリーンを採用した。10億色以上の色を再現できる性能を備える。キャデラックの新世代のアクティブノイズキャンセリングシステム、「KeyPass」と呼ばれるデジタルキー、ヘッドレストスピーカー付きの「AKGStudio」の19スピーカーオーディオシステムなどを用意している。高速道路などでハンズフリー走行を可能にする「スーパー・クルーズ」をオプション設定する。ハンズフリー高速道路運転支援システムのスーパー・クルーズは、地図情報データベース「ライダー(LiDAR)」、高精度GPS、最先端の「ドライバー・アテンション・システム」、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせた。緊急時には、車載テレマティクスサービス「オンスター」と連動する機能も備えており、ユーザーは、アメリカとカナダの合計32万kmにおよぶ自動車専用高速道路を、ハンズフリーで走行することができる。
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