沖縄県の離島・久米島（久米島町）で7月、アオウミガメ30匹以上が瀕死（ひんし）の状態で見つかり、保全に取り組んできた町に波紋が広がっている。地元の漁師が「網の中にたくさんいた。弱らせて網から外そうと刺した」と話したためだ。増えすぎたウミガメが漁業に悪影響を及ぼすケースもあり、漁師への同情論もある。生態系の崩れも指摘され、保全の課題が浮き彫りになった。環境省の絶滅危惧種に指定されているアオウミガメの保護に取り組む「久米島ウミガメ館」が2000年に開館し、観光資源としても活用してきた久米島町。島周辺の個体数の統計はないものの、約360キロ南西にある黒島周辺の推定個体数は、11年には約200匹だったのが、19年には400～500匹に増えた。ウミガメの増加は観光客を喜ばせる一方、漁業の悩みの種になっている。成長したウミガメは全長1メートルを超え、体重も100キロ以上。今回のように、網にからまる事例も増えた。高齢の漁師にとって、網から外すのは一苦労だ。外すために漁具を切っても補償はなく、補助を求める声もある。町や漁協などでつくる協議会は8月末、対策会合を初めて開催。網からウミガメを助けるため、町
日本ウミガメ協議会の平手康市副会長は保全を考える上で「保護だけでなく、どう個体数を管理するかの議論が必要になってきた」と指摘する。かつて広く食用に利用していたことに触れ「適切に利用することも生態系保全には重要だ」と話す。〔共同〕
ジュゴンが死んだら県をあげて大騒ぎする沖縄県、内陸ではアライグマやキョンやカピバラなんかが増えて迷惑と騒ぐ、人間てホントに何がしたいのか‥
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