アルファ・ロメオを取り上げるのは、今ちょっと気が重い。昭和生まれのオジサンにとってアルファ・ロメオはスターそのものだが、過去の栄光の話をまたぞろ繰り返すのも若い人にとっては退屈だろうし、オジサン世代にとってはもはや耳タコ、しかもどうしたって昔日の面影はない、という落ちになるからだ。
新しい後輪駆動プラットフォームを開発して、セダンの「ジュリア」とSUVのステルヴィオという新世代モデルを大々的に送り出したのもつかの間、電動化を想定していないミドルクラス2車種のみではやはり苦しく、一時上向いたセールスは思わしくない。もちろん供給が計画どおりにいかないという状況下ではあるものの、昨2021年の国内販売は約2300台、今年は上半期の売れ行きを見る限り再び2000台を割り込みそうだ。ステランティスグループの他のブランドに比べて不振は明らかである。期待はハイブリッドやプラグインハイブリッドもラインナップされる新型のコンパクトSUV「トナーレ」だが、そのデリバリーが軌道に乗るまでは現状のモデルでしのぐしかない、という苦労がうかがえるのがこのステルヴィオTiである。
かつてのヒット作の名前を安売りしがちな最近のアルファだが、今度は「Ti」の名前を倉庫から引っ張り出してきた。Ti(トゥリズモ・インテルナツィオナーレ)は、大戦後初のコンパクトクーペにして、ヒット作となった「ジュリエッタ スプリント」の4ドア版(1955年発売)に与えられた由緒正しい記号である。装備を簡略化した「スプリント」をステルヴィオのベーシックグレードとして導入したのは確か2年前の夏だったが、このTiはそれに代わるものらしい。ただし、スプリントの車両価格は当時589万円と600万円を切っていたが、装備の充実したTiはラインナップ中最も廉価とはいえ680万円に一気に上昇。さらについ先日のこの8月初頭に703万円への値上げされている。事情は分かるものの、これではなかなか、というものである。
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