アップルがiMessageに「ポスト量子暗号」を導入する理由

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アップルは量子コンピューター登場後のセキュリティ対策として、iMessageに量子暗号化プロトコル「PQ3」を搭載することを発表した。実用化に至っていない量子コンピューターを使った攻撃から保護するための取り組みを、いまから始めているのはなぜなのか。

アップルが初めて「ポスト量子暗号」の導入を発表した。今後起きるであろう攻撃を想定した暗号化技術としては、これまでで最大級の規模で展開する。 わたしたちが日々送り合っている何十億もの医療記録、金融取引、そしてメッセージは、暗号化されている。現代生活と世界経済が円滑にまわるようにするために、暗号化は欠かせない技術だ。ところが、いま使われている暗号を簡単に解読してしまう非常に強力な量子コンピューターの開発競争が何十年も続いており、新たなリスクが懸念されている。 量子コンピューターを使う攻撃から保護 量子コンピューティング技術の実用化には、まだ何年も、あるいは数十年もかかるかもしれない。しかし、セキュリティ関係者やテック企業、政府はこぞって新世代のポスト量子暗号への取り組みを強化している。新しい暗号化アルゴリズムは、ひとことで言うと、量子コンピューターを使った攻撃からシステムを保護するものだ。 アップルは2月21日、ポスト量子暗号プロトコルの「PQ3」をiMessageに搭載すると発表した。すでにベータ版が一部に提供されており、今後iOSとiPadOS 17.4、macOS 14.

4のアップデートで全ユーザーに展開される。 アップルのブログ記事によると、これは「iMessage史上最も重要な暗号セキュリティのアップグレード」で、「わたしたちはiMessageの暗号プロトコルを一からつくり直しました」としている。2024年の終わりまでに、既存の暗号プロトコルを完全に置き換える予定だ。ユーザーは、OSのアップデート以外何もする必要はない。 量子コンピューターは重要なビジネスだ。この(まだ)比較的新しい取り組みに、米国、中国、ロシア、そしてグーグル、アマゾン、IBMなどのハイテク企業が、数十億ドルをつぎ込んでいる。量子コンピューターの開発に成功すれば、新薬からバッテリー開発まで、ありとあらゆる分野で科学的なブレークスルーが起きる可能性がある。政治家たちも、自国を量子超大国に育てようと躍起になっている。現存する量子コンピューティングのデバイスはまだ実験的なもので、一般用途で実用できる状態ではない。...

 

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ソース: gigazine - 🏆 80. / 51 続きを読む »