ぴえろ 本間道幸(代表取締役社長) | アニメスタジオクロニクル No.13

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アニメ制作会社の社長やスタッフに、自社の歴史やこれまで手がけてきた作品について語ってもらう連載「アニメスタジオクロニクル」。多くの制作会社がひしめく現在のアニメ業界で、各社がどんな意図のもとで誕生し、いかにして独自性を磨いてきたのか。会社を代表する人物に、自身の経験とともに社の歴史を振り返ってもらうことで、各社の個性や強み、特色などに迫る。第13回に登場してもらったのは、ぴえろの本間道幸氏。創業期にぴえろへ入社し、数多くのジャンプアニメを手がけてきた本間氏が見据える、アニメ業界の未来とは。

「映像プラットフォームが広まる時期と重なったおかげで、『幽☆遊☆白書』は放送しただけでなくLD-BOXやVHSなどのメディアでも盛り上がったんですよ。そのほかにもメガドライブやスーパーファミコンなどのコンシューマゲームもたくさんリリースされました。そして『NARUTO-ナルト-』や『BLEACH』は海外で日本アニメの需要が高まった時期に放送され国内外で大ヒットになりました。そんなふうに弊社のジャンプアニメはアニメ業界が変化を迎える時期とちょうど重なって大ヒットし、ぴえろを支え続けてくれました」「布川が『きまぐれオレンジ☆ロード』で僕をプロデューサーに抜擢してくれたんですよ。でもいろいろあって外れることになって、そのときに僕は『もうこの業界をやめよう』と思ったくらいで(笑)。制作デスクとして作品に関わることとなり、また、その時期から少し営業寄りの仕事が増えていきました。作品ごとにどうマネジメントしていくかということを考え始めた時期です」

ありがたいことに僕は愛されることには長けていたみたいで、営業系の仕事をしているうちに仲間もいっぱいできた。テレビプロデューサーや書籍編集者、代理店、スポンサーの方々、音楽プロデューサー……みんなが助けてくれたおかげで、自分ひとりでは絶対にできなかった仕事もできた。彼らは取引先ではなく仲間たち。そんな人々と知り合うきっかけになったんだから、振り返ってみると『きまぐれオレンジ☆ロード』のプロデューサーを外されたことは個人的には大きなターニングポイントだったと思います」2011年に迎えた最大のピンチ、そして翌年の二代目社長誕生「東日本大震災のときは非常に危機を感じました。当時弊社は『NARUTO-ナルト-...

あれから危機管理に関しては、相当に気をつけるようになりました。今思い出してもよく乗り切ったなと思うし、その経験を踏まえて収入構造を切り替えたおかげでコロナ禍では過去最高売上を記録できた。みんな、家から出られなくなっても配信でアニメを観てくれたりゲームに課金してくれたりしたんですよね。しかも今や世界規模で」「今のぴえろの売り上げの30%は海外からの売り上げです。特に『NARUTO-ナルト-』シリーズがすごい。『NARUTO-ナルト-』『NARUTO-ナルト- 疾風伝』合わせて700話を超えていて、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』も含めると1000話以上となります。ここまで大きなシリーズとなると、10数話のTVアニメとは収益の構造が変わってきます。何年も続く長期シリーズになるような偉大な作品と巡り合い、制作させていただいたことに感謝が尽きません。

ただ、そういった海外でウケるような作品や長期シリーズになるようなものを狙って作るのは難しい。もちろん頭の半分くらいは狙うけど、それだけを考えてアニメを作るとどんどんつまらなくなる。『海外に持っていくためにタバコは吸わせない。バイオレンスはちょっと弱めに。セクシーな表現も避ける』。そんなふうに数々の表現が縛られた日本のアニメなんて、海外の人も観たいわけがないですよ。日本でヒットする作品こそが海外でもヒットするんです。アニメを作る際のアプローチを間違ってはいけないと僕は思っています」「布川から『次はお前だぞ』と言われたのが2008年か2009年か。それからそのつもりで仕事していたものの、しばらく間が空いたので『社長交代はいつなの?』なんて思うこともあったりして(笑)。でも僕は布川が社長のぴえろが大好きだったので、『このままずっと側で支えながら自分もアイデアを出してそれで少し会社が動くくらいでもいいな』なんて考えていたんです。ただ、そんなこともありつつ2012年に布川から正式に社長就任の話がありました」

 

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