【鑑賞眼】新国立劇場「DANCE to the Future」 ダンサー自らが振付作品を披露

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【鑑賞眼】新国立劇場「DANCE to the Future」 ダンサー自らが振付作品を披露 バレエ団に所属するダンサーたちの多彩な才能を垣間見たような気がした。

今回は、昨年3月に上演中止となり公開できなかった作品や今年6月の試演会に出品された作品からセレクトされた。また、平成23年の公演で、バレエダンサーが踊るジャズ作品として振付された「ナット・キング・コール組曲」も再演された。また柴山紗帆(ファースト・ソリスト)、益田裕子((ファースト・アーティスト)、赤井綾乃(アーティスト)、横山柊子(アーティスト)の4人による共同振付作品では、音楽も渡部義紀(アーティスト)が担当。バレエ団に所属するダンサーたちの多彩な才能を垣間見たような気がした。

今回の公演でとくに印象に残ったのが、バレエ団でファースト・ソリストとして活躍する木下嘉人の振付による「人魚姫」(米沢唯、渡邊峻郁)と「Passacaglia(パッサカリア)」(小野絢子、福岡雄大、五月女遥、木下嘉人)。また2組の男女が踊る「パッサカリア」は、4人のダンサーたちが身体という楽器を駆使して、美しい旋律を奏でており、しかも4人のハーモニーもすばらしく、驚くほどに完成度の高い作品だった。

 

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