試合後の取材で筒香は、米国と微妙に違う投手のフォームの間合いや変化球の軌道への戸惑いを口にしていた。ただ、課題や不安の一方で「1軍と2軍では、いい意味で違う部分がある」とも。
違う部分というのは、きっと技術や駆け引きなどハイレベルな話だと思う。でも、私たちでも簡単に分かる1軍と2軍の違いがある。球場の熱気だ。あの満員のハマスタが大砲の心身に“スイッチ”を入れてくれた一面もあったに違いない。 大城卓が2軍に行った。代わりは2軍で打率1割9分の山瀬。前日には同じく2割1分6厘の秋広と、2割8分9厘ながら本来は守備型プレーヤーの泉口が昇格。阿部監督は秋広について「良くて上げるわけじゃないから全く期待してない」とコメントした。指揮官はきっと、上げた彼らが起爆剤になることより、主力級の降格という大ナタでチーム全体が引き締まることを期待したのではないだろうか。 でも、筒香と比べちゃ失礼かもしれないが、1軍の舞台で2軍あがりの面々に“スイッチ”が入ることだってあるかも。そんな思いで出番を待ってたら、秋広が7回2死無走者から代打で登場した(確かにほとんど期待されてない場面)。結果は半端なスイングで追い込まれ、カーブをぼう然と見逃し三振。監督のツンデレコメントをはね返してくれなかった。9回には泉口が代打でプロ初安打。こちらは意外とバットもいける? まずはおめでとう。GWのおまけみたいな2試合を連勝して、シーズン最初の難関だった9連戦+6連戦を8勝7敗で乗りきった。この後はしばらく日程に余裕あり。次の難関・交流戦までに貯金を増やしましょう。
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