まったくどんな内容か知らずに見始めたのですが、まずは舞台がいい。アメリカの地方のロードサイドが主な舞台になっていて、その雰囲気がいいのです。BGMもアメリカのルーツミュージックっぽいものが多く流れていて、ギターやバンジョーの音が実に心地いいのです。アメリカになど行ったことはないのですが、10代の時に読んだジャック・ケルアックの「路上」や、ニュージーランドを自転車で旅した経験がその匂いみたいなものまで想像させてくれるのです。要するに、私としてはこの雰囲気がとても心地いいのです。
他人のウソを感じとる能力のあるチャーリー・ケールは、友人の死の真相を追求したことをきっかけに命を狙われることとなります。追手から逃れるため、愛車のプリムス・バラクーダに乗り全米を逃避行する先々で、一癖も二癖もある人物たちや奇妙な事件に遭遇する、というのがこのドラマの簡単なストーリーですな。 とにかく、ナターシャ・リオン演じる主人公のキャラクターがいいのです。嘘を見抜ける力がなかったらきっとドラマの主役になるようなキャラクターじゃないのですが、ちょっとガサツで言葉がすぐに出てこなかったりする中年あるあるを炸裂させるキャラクターが逆に親近感湧くんですよね。 このドラマはエミー賞にノミネートされたとのこと。昨年、アメリカでは高評価を得ており、シーズンを通じて平均694万人の視聴者を獲得し多くのメディアでも高評価を得ているとのこと。見た後にそれを知ったので、私としては「そりゃそうでしょ!」という思いです。
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