相手との勝負になっていなかった。ビエイラは自分との闘いに精いっぱいだった。ベンチの原監督も、苦い表情を浮かべるしかなかった。「代え時の難しいところよね。2死満塁になった時点で(ビエイラに)任せたというところですね」。1―1の8回。四球、四球、四球で塁を埋めると、2死満塁から高め160キロを神里に捉えられ、左前へ決勝の2点打を運ばれた。ロースコアの競り合いは、あっけない幕切れとなった。
ビエイラは春先の不調で登録抹消となり、約2か月間の再調整を経て、交流戦終盤では復調の兆しを見せていた。原監督もリーグ戦再開を前に、ビエイラに「8回の男」を託すことを決断。シーズン序盤は今村、鍬原らが交代で担ってきたが、昨年クローザーを務め、32試合連続無失点も樹立したビエイラをここに固定できれば、鉄壁の方程式が期待できる。 だが、本来の姿からはほど遠い。迫力満点の投球で相手を軽くねじ伏せることもあるが、僅差の終盤で登板するには出来、不出来の差がまだ激しい。阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチも「7、8、9回の四球はダメージも大きいし、四球は塁は一つしか進まないけれど、二塁打されたような心のダメージ」と制球力の重要性を説いた。今村や鍬原が本調子ではなく、腰痛で出遅れた中川も不在。今季の8回の失点はリーグ5位の42と深刻な状況でチームの懸案解消はビエイラが鍵を握っている。
攻撃でも走塁ミスやバントミスがあり、相手を上回り11安打と攻めながらも、ウォーカーのソロのみの1得点に終わった。原監督が「ヒットを打つとか、三振を取るとか、決して簡単なことではない。ただし、隙を見せないというのは、さらにやっていかないとダメですね」と戒めたように、攻守ともに締め直すことが、巻き返しへの第一歩となる。(尾形 圭亮)
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