点を、野手担当の中野記者が分析した。阿部新監督には1、2番バッターの育成を期待したい。私の理想は1番・浅野、2番・門脇だ。ぶっちぎりでセ・リーグを制した今年の阪神は近本、中野の1、2番コンビが攻撃陣をけん引。近本が28盗塁、中野が164安打で、それぞれタイトルを獲得した。阿部新監督も、ヘッド兼バッテリーコーチとして「(状況によって)振らなかったり徹底している。気味が悪かった」と“チカナカ”の脅威を語っていた。
私は昨年春まで阪神担当として2人を間近で見ていたが、両者とも大学―社会人野球を経てプロ入りした超即戦力。正直、最初から成熟していた印象だ。阿部ヘッドコーチは「良いところは見習っていかないといけない」とも言っていた。 今季の終盤に門脇が2番に定着するまで、1、2番は固定できなかった。巨人のストロングポイントの岡本和が41発で本塁打王を獲得しても、内訳は7割近くの28本がソロで、イニング先頭での本塁打が18本。1、2番コンビが機能して常に塁上をにぎわせていれば、確実に得点は増えた。
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