どんな競技でも若手の台頭は必然。競輪界ではデビュー4年目のオールドルーキー北井佑季（34）が5月高松宮記念杯でG1初制覇。競馬界では先週の宝塚記念でブローザホーン騎乗の菅原明良（23）がG1初勝利。もちろんボート界でも定松勇樹（23）が5月オールスターでSG初制覇したことは記憶に新しいところ。勢いある獅子たちの台頭で群雄割拠の縮図に。その中で復権奪取に燃えているのが菊地だ。
4日目4Rでは5コースからコンマ13のスタートを繰り出して捲り快勝。インが強い水面だけあって捲りは利きづらく、2日目1Rで2コースから捲った稲田以来、節間2度目の捲り決着となって、攻撃力の高さがうかがえた。 気になる機力に関しては「ペラが分かってきて、だいぶ自分の中のイメージ通りの形になってきている。行き足、回り足はいいと思う。いいレースができる条件はそろっている」。緻密な調整が功を奏し、エンジンは納得の仕上がりになっている。 今年は4月に児島周年とマスターズチャンピオンを制覇しているが、見据える先はSGの頂点。「今年はSGで2回予選落ちしている。やっぱりSGで活躍してこそ」。この大会に懸ける思いは強い。屈指の攻撃力を誇る速攻派が充実の仕上がり。7年ぶりのSG制覇へ向け、準優もド迫力の攻めを見せる。◇栗林 幸太郎（くりばやし・こうたろう）尼崎ボートの名店「丸久食堂」名物のお好み焼きと焼きそばを食べて舟券勝負するのが今節の日課。
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