屋内トレーニング場に、流のいつもの明るい大声が響いた。決戦の地・フランスで本格的な練習が始まった。午後は報道陣に公開され「(松田)力也、サボるな!」と帝京大の後輩を励ましつつ、自らもウェートトレーニングで汗を流した。10日の初戦・チリ戦に照準を合わせ、非公開だった午前には、当地で初めてグラウンドを使って調整した。
いよいよ始まる戦いを前に、31歳が率先して勝つための雰囲気づくりに気を配った。初の8強入りした前回19年大会は日本開催。多くの声援に後押しされ、「失うものがない」という状況で勝ち進んだ。自身も全5試合に先発して躍進に貢献。元気な姿の裏で今大会は正直、重圧を感じている。「僕自身も、W杯経験者としてこの1週間、結果を求められるプレッシャーがある」。強豪国と認められた日本は今回、目標に優勝を掲げた。世界からの見られ方も変わる。「勝たないといけない使命感」と本音をのぞかせ、「(前回の)気持ちを忘れず、プレッシャーをはねのけられるくらいの気持ちができれば」と視線を上げた。 ジョセフHCら首脳陣の信頼も厚い副将は、21年はモチベーション低下を理由に一度、代表活動を辞退した。22年6月には体調不良で10日間ほど入院し、一から体力を取り戻した。苦難を乗り越え、決意した。復帰した同年9月の大分・別府での代表候補合宿で、23年W杯を「自分の代表キャリアの最後」と公言した。
2日にフランス入りしてもその心境に変化はなく「僕が決めたことなのでチームには関係ない」と自らを奮い立たせた。副将として、今季1勝5敗と結果が出ずに苦しんでいるが、姫野主将を陰ながら支える。思いはただひとつ、世界の頂点へ。「日本が強いってこの国(フランス)の人にも証明したいし、(会場に)来られない人にも証明したい」。集大成のW杯で完全燃焼する。 ◆流 大(ながれ・ゆたか)1992年9月4日、福岡・久留米市生まれ。31歳。小3からラグビーを始め、帝京大4年時に大学選手権6連覇。2015年サントリー(現・東京SG)に入団し、16、17年に主将。日本代表として19年W杯出場。代表通算34キャップ。166センチ、71キロ。
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