けた。最大15点差から残り1分55秒で逆転し、1967年大会以来、56年ぶりのW杯2勝を挙げた。33歳の比江島慎(宇都宮)が、3点シュート7本中6本成功の最多23得点で劇的勝利の立役者となった。9月2日の同64位カボベルデとの最終戦で勝ち、48年ぶり自力での五輪切符をもぎ取る。
56年ぶりのW杯2勝。今までにない景色を見せてくれて、感謝しかない。現代のバスケットボール界では、日本を含むアジア各国に対し、欧州大陸と米大陸は、すさまじい高さの壁になっていた。1次リーグで欧州勢(フィンランド)を破り、今回は南米勢撃破。2つの“山”を越えたことで、完全に世界が日本を見る目の色を変えさせた。日本のバスケ史を塗り替えただけではなく、世界の歴史を突き動かす快挙だと言っていい。 最終クオーター(Q)の逆転劇を演出した一人は、比江島選手だろう。一番苦しい時間に3ポイントを重ねた。まさに神がかっていたが、技術に裏打ちされたシュート力があるから、不思議ではない。元々、持っている力は秀でていて、世界の舞台でも通用するどころか、抜きんでるほどの才能がある選手。磨き上げた集大成を出しているし、フィンランド戦に続いて活躍したのは決して偶然ではない。
守備も、先行を許した前半は本来出せる強度を発揮できていなかった。ただ、後半は河村選手や馬場選手は、日頃の豊富な鍛錬の成果を発揮して、運動量が素晴らしかった。普通なら落ちるところが、むしろ上がっているように映った。ホーバス監督も、前半がうまくいかない中で、渡辺選手や比江島選手のように、シュートを決めた選手を連続で使っていくような選択が光った。調子の良い選手を見極めて使い倒そうという、勝負師としての貪欲さを感じた。 五輪切符が懸かる次戦のカボベルデは、世界64位のランキングでは測れない相手。名門のRマドリードに所属する221センチのE・タバレス選手が屋台骨だが、この日のフィンランド戦でともに2桁得点のW・タバレス選手、B・ゴメス選手も怖い存在だ。快進撃で注目が集まる今だからこそ、日本でバスケットボールがさらに市民権を得るためにも、ぜひ勝って五輪切符をつかんでほしい。(元プロバスケットボール選手、アナリスト・佐々木クリス)
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