「結果」裏目も…考え抜いた阪神ベンチの判断と意図 - プロ野球番記者コラム - 野球コラム : 日刊スポーツ

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「結果」裏目も…考え抜いた阪神ベンチの判断と意図 npb プロ野球番記者コラム npb hanshin tigers 阪神

野球記者として戒めていることがある。結果論でモノを語るな。勝敗やプレーの成否に強く引きずられるあまり、とかく表面をなぞっただけの薄っぺらい伝え方に陥りがちになる。1歩、立ち止まって考える。物事には表があれば裏もある。それほど単純ではない。

見過ごされがちなシーンが気になった。阪神は4月6日に広島とマツダスタジアムで対戦。0-3で迎えた4回裏2死一、二塁だ。菊池涼が打席へ。次の1点で勝負の流れが決まる。そんな局面だった。巧打者の菊池涼-。当然、外野は前進してバックホーム体制…かと思いきや、ほぼ定位置だった。カウント2-1からの4球目を打たれた。皮肉にも、ゴロは三遊間を破って左前へ。だが二塁走者も楽々生還。阪神は大敗した。 もちろん、前進守備も選択肢の1つだった。守備位置の指示を出す筒井外野守備走塁コーチは「あれが2ストライクだったら、外野を前進させる手もあったと思います。まだ4回だったから…」と振り返る。筒井コーチら三塁ベンチが、あらゆる可能性を踏まえた上で決断した守備陣形だった。「まだ4回だったから、ドッシリと構え、前進守備できゅうきゅうとしたくない。菊池は巧打者だが、前の試合も左翼線二塁打も打って、長打を警戒すべき。外野の間を抜かれたら致命的な2点を失う…」との説明だ。

前進守備を敷かず、痛恨の1点を奪われた事実をことさら伝えるより、外野守備担当コーチが考え抜いた“痕跡”を知ることの方が深みがある。「結果」は、ただそこにあるだけ。その是非をうんぬんするより、決断の背景に迫る。そこに人間臭さがあるし、取材する妙味があると思う。【阪神担当 酒井俊作】

 

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