「おもてなしして喜んでもらえるのが好き」。東京・浅草の観光人力車「東京力車」の車夫、大利弥里(おおとし・みさと)さん(30)は、国内外のファンから指名を受けるほどの人気者だ。日本らしさを感じられる娯楽体験の定番だが、観光に限らず多くの人が日々、利用する。「笑顔になってもらえるのがやりがいです」。明るく魅力的な笑顔と会話で、浅草滞在を最高のものへと引き立てる。保育士と幼稚園教諭の資格を持ち、タレントとして芸能事務所にも所属していた大利さん。「英語を話せるようになりたい」とオーストラリアへ留学したが、新型コロナウイルス禍となり帰国。車夫をしていた知り合いの勧めで、東京力車を展開するライズアップ(東京都台東区)の車夫として、令和2年夏にデビューを果たした。約90キロの車体に、客を乗せると250キロほどになる。力士や体格のいい外国人男性などでも250キロまでなら乗車可能だ。それでも、女性でも「コツをつかめば誰にでもできます」。持ち上げるときなど、てこの原理を理解するのがポイント。また、ブレーキのついていない人力車は、体全体で操作する。乗客の顔をあまり見ないようにし、背中で意識して会話をしつつ横
大利さんには、インスタグラムのフォロワーが5・4万人と国内外に多くのファンがいる。各SNSで人力車の魅力とともに大利さん自身の人となりも発信し、「ダイレクトメッセージ(SNSの機能)から直接予約をくれる人もいる」。 ライズアップも会社として積極的にSNSを活用。ホームページに車夫の自己紹介コーナーがあり、SNSでは素顔も垣間見られる。大利さんらの活躍や働きやすさをSNSで知って車夫になった人も多く、現在同社の女性車夫は20人ほど。研修中の女性も多く、まだまだ増えそうだという。 「日本文化を感じられると乗ってくれる方もいますが、海外の人がタクシーのように使ってくれたり、恋愛相談などお話がしたいという方もいたりします」とその目的は多様。なかには定期的に乗りに来る人もいるのだそう。「お客さまの大切な時間をいただいているので、一瞬一瞬を大事におもてなしをしている」というのが信条。乗車前にどこに行きたいのか、どんな時間を過ごしたいのかを聞き、その人に合わせた対応をする。車夫を長く続ける女性が少ない中、「みんなのお姉さん的な存在」にもなってきた。強くて芯があり、包容力のある「浅草のおかみ」を見習い、「人力車のおかみさんのような存在を目指して頑張りたい」と次の目標を据えている。
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