裁判とは別に、男を医療機関につなげて「無害化」する必要もあったと小早川氏は指摘。「男の場合、単に金を取られたと思い込んだだけでなく、大金をねん出するために大切な車やバイクも失ったといい、喪失感と孤独感は壮絶なものだったはず。その手当という面でも医療措置は不可欠だった」と説明する。
全国の警察は2016年から、連携する医療機関での受診を加害者に働き掛ける取り組みを続けている。警視庁が男に受診を勧めたのかどうか明らかではないが、強制力はない。その場合でも、▽被害者が返金と引き換えに男を受診させる▽男の家族が医療機関につなげる-ことはできる。適切な医療機関を知らなければ、各都道府県警に連携先を紹介してもらうのが望ましい。平気で5年、10年 男は当初「拒絶型」ストーカーだったが、次第に「憎悪型」ストーカーになっていったと、小早川氏はみている。拒絶型が「崩壊した関係を再構築しようとする」のに対し、憎悪型は「被害を受けたと感じ、復讐でストーカー行為をする」傾向がある。ひどい振られ方をしたり不当な仕打ちを受けたと思い込んだりした場合に憎悪型へ転じるといい、「憎悪は長く続く。私の経験では平気で5年、10年かかる」と明かす。
似たような事件で小早川氏はかつて、恋愛対象だった女性から数百万円を取られた男性が、交際相手の関係者を刺した事件を扱った。この男性は数年間刑務所に収監され、満期で出所したが、「恨みが消えていない、ばりばりのストーカー」だった。 小早川氏はこの男性をまずヒューマニティの事務所近くに住まわせた。精神科に連れて行っても不眠対応しかできず、恨みを解消させる効果はない。「話を聞いてあげることしかできないので、何百回と繰り返し聞いた」。恨みが抜けて無害化され、新しい生活に踏み出すまで出所から5、6年、事件の発生からは10年以上が経過していたという。
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