としては守備に回る時間が続く。中央でのブロック構築、さらにGKジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン/フランス)の好セーブもあって前半は無失点で凌いだものの、後半に入った55分にオウンゴールで失点を許すと、その後もチャンスらしいチャンスを作れず、0-1というスコア以上の“大敗”を喫した。
試合後、スパレッティ監督は「今日のピッチにはスペースがありすぎた。我々の陣形は常に引き伸ばされ、選手間のギャップを埋めることができず、結果として彼らに多くの問題を引き起こさせるきっかけを与えてしまった」と試合展開を総括。「遠回しに言うのはやめよう。今日はスコア以上に完敗と言えるゲームだ」と本音を口にした。 「我々には慌ただしさもあり、相手の守備陣の中でプレーする時間がほとんどなかった。ボールを奪い返しても、その後のポゼッションに苦労し、逆にボールを奪われると、我々はそれを取り返すことができなくなっていった」が攻撃に転じる“きっかけ”を与えなかったことも要因の1つとして挙げられる。「相手のカウンタープレスには本当に苦しめられた。我々は単純なパスミスも多かったが、それ以上に余裕を与えてもらえなかった」と話した上で、「スペインのプレーは誰もが真似したいと思うだろう。彼らは長い間、最高のサッカーをしてきた」と対戦相手を称えた。
また、スパレッティ監督は今後の成長を見据え、「私は、この試合が与えてくれた学びを選手たちに認識させるよう努力し、それを体現できるようにしなければならない。このようなチームに対して深い位置で構えてしまうと、最終的には非常に難しい展開を強いられる」とも話す。15日に行われたアルバニア代表戦(○2-1)で見せたような、ボールを保持して主導権を握る時間はごくわずかとなってしまったが、「これまでの試合のように、ポゼッションを保つ必要があった。ボールを握り、そこからプレーをする必要があった。それがこの試合における唯一の解決策だろう」と悔やんだ。 加えて、“死の組”と称されるグループBの首位通過を懸けて臨んだ強豪国同士の直接対決において、スパレッティ監督は「今夜は散々だった。細かい部分を整理する必要があるのは事実だが、我々苦戦した主な理由は、だらしない姿勢で試合に臨んだことも挙げられるだろう」と、選手たちの試合に臨む姿勢の面でも不足があったと指摘する。「今夜、勝利に値したチームは誰がどう見たってスペイン代表だった。我々は最後の20分間を除いて、試合にまったく入れていなかった。何人かの選手が好調でなければ、このような試合はより難しくなる。もちろん、私の采配ミスもあるし、選手の選び方次第でもっと戦えただろうとも感じているよ」と話し、自身の選手起用についても悔いを露わにした。
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