研究チームは数カ月間の調査期間の中、比較的裕福な都市部と比較的貧しい離島などの漁村部で、国民678人を対象に幸福度に関する聞き取り調査を実施しました。なお、被験者の男女比が偏っているのは、バングラデシュはイスラム教徒が90%を占めており、女性に対するインタビューが文化的に困難だったことが原因です。
この調査の結果、豊かな都市部よりも貧しい漁村部に住む被験者のほうが幸福度が高く、特に漁村部の幸福度は世界的に幸福度が高い地域である北欧諸国に匹敵することが判明。この幸福度の差は、「どのようなときに幸福を感じるか」という質問に対し、自給自足の生活が主体である漁村部では「音楽を聴く」「リラックスする」「海辺に散歩に行く」というアクティビティに関する回答が多く、都市部では「親族と一緒に暮らす」という社交に関する回答が多いことが一因だとみられています。 また、これまでの研究では「ITインフラによって自国よりも発展した国の情報を得てしまうことが幸福度に影響を与える」という点が示唆されてきましたが、今回の調査ではそのような兆候はなかったとのこと。研究チームのクリス・バリントン=リー教授は「今回の研究は、幸福を支える重要な要素は経済的な成果とは無関係であるという可能性を示しています」「安全かつ快適で、健全なコミュニティの中で自由に生活を楽しむことができる場合は、お金を稼いでいるかどうかに関わりなく幸せであるようです」とコメントしています。
お金を使う喜び、金儲けする喜びはどうしてくれる!?
常温核融合の実現で貨幣経済を終わりにしてほしい
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