あのフレーズとはもちろん「いつかはクラウン(に)」のこと。このコピーは実は最初のカタログの裏表紙にも記されていたほか、登場感満載だった(!)最初のTV-CMでも、まず文字とナレーションで「いつかはクラウン」と始まり、トヨタ東富士試験場の高速周回路のバンクを疾走するクラウンの姿が映像で流されていた。この7代目クラウンは、実車もいろいろな新機軸が盛り込まれていた。ボディタイプはセダンと、それまでは2ドアの用意もあったハードトップが4ドア1本に。“クリスタルピラー”と呼ばれたきらびやかな見栄えのCピラーをデザイン上の特徴とした。メモリー付きチルト&テレスコピックステアリング、空調関係では前後風量コントロールヒーター、頭寒足熱型吹き出し温度コントロール、フルコン/セミコン可変コンシールドワイパーなど、世界初を謳う機能も満載した。
ペリメーターフレームはそのままに、サスペンションは、ロイヤルサルーン系ではリヤをセミトレーリングアーム式とした4輪独立に(この時点でフルフレーム+4輪独立は世界唯一だった)。後にABSとして一般化する4輪ESCも標準装備とした。 当初のエンジンは2つの6気筒ツインカム(2.8リットルの5M-GEU型と2リットルの1G-GEU型)、2リットル6気筒ターボ(M-TEU型)などを設定。さらに1985年9月には、国内初のスーパーチャージャー(1G-GZEU型)が2リットルターボに代わり登場した。
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