チームは終盤、筑波大の猛攻を耐えて今季2勝目を挙げた。前節、明治大を相手に6失点を喫するなど、4試合でリーグワーストの12失点を喫していた守備陣がPKによる1失点に耐えたことも大きかった。今季の主将でもある鈴木は、「大量失点が課題だった。前から徹底して蹴って、いかに早くゴールを奪うかという部分を先週からずっとやってきた結果だと思います」と充実の表情で話した。
昨季は2部リーグで14得点を記録し、2部リーグ優勝、そして1年での1部復帰に大きく貢献した。個人としても3人が得点ランキング1位で並んだが、チーム成績上位の鈴木が得点王の受賞となった。「得点王のプレッシャーも感じながら、キャプテンとしてよりチームを支えていかないといけないなと感じています」。中心選手としての自覚を強くしている。 身長181cm、体重84kgのがっちりとした体格が目を引く。「遺伝だと思います」と感謝する家系には、父方の伯父に新極真空手の元世界王者である鈴木国博さんがいる。「でも僕は3兄弟なんですがみんなサッカーしかやらなかった。大学までは僕しかやっていないけど、親には大学に入るときはしっかりやってプロを目指しなさいと言われました」。
ただ将来については、今、葛藤の中にいるようだ。「今はサッカーを続けるか就職するか悩んでいる。プロに行けるレベルに達していないとも感じている。なんとも言えないけど、最終学年として悔いが残らないようにだけはやって行きたい。監督にもいつも学生らしく戦うというところで、プロを目指すよりチーム全体で結果を残してほしいと言われている。チームとしてどんどん自信をつけていけば、いい風に終えられるのかなと思っています」。燃え尽きてもいい覚悟を持って、大学4年目をチームに捧げる。
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