それでは、Wlan Reportの中身を見ていこう。コマンドを実行すると、レポートの作成先のパス(C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\wlan-report-latest.html)が表示されるので、これをコピーしてウェブブラウザーに貼り付ければ表示できる。まず表示されるのは、Wi-Fiの接続状況をグラフ化した情報だ。問題なく接続されていれば「C」のマークとともにグリーンで埋められるが、切断などが発生すると「D」や「N」などのアイコンが表示される。このグラフは、横軸が時間の経過となっているので、どのような状況で、どれくらいの頻度で、何回切断されたかが分かることになる。
例えば、上記のグラフの右側に注目してみよう。まず「C」でつながっていた状態から、「D」へと状態が変化し、「N」となっている。これは、意図的にWi-Fiを切断した状態だ。「D」でWindows上の接続先から切断され、「N」でネットワークアダプター側で接続が失われたことが分かる。状況としては、手動での切断や、電波強度の問題やアクセスポイント側の再起動などで、アクセスポイントとの間がつながっていない状況となる。 その後、接続が回復して「C」となり、今度は「L」となっている。「L」はインターネットとの間の接続ができていないことを示している。状況としては、Wi-Fiでアクセスポイントとはつながっているが、アクセスポイントから先にアクセスできない状況だ。例えば、WAN側のケーブルが外れていたり、ISPへの接続が失われたりといった状況になる。つまり、このグラフによって「Wi-Fiがよく切れる」という場合に、どれくらいの頻度で「切れる」のか、それがアクセスポイントの間なのか、それともインターネットとの間なのかを判断できることになる。Wi-Fiアダプターの種類、およびドライバーのバージョンが確認できるので、メーカーのサイトなどでドライバーの変更履歴を参照し、ドライバーが原因となる不具合がないかをチェックするのに利用できる。
また、問題が発生している場合は、「Problem number」でエラーコードを確認できる。下記の例では、「Problem number」が「22」となっている。これは、デバイスマネージャーで表示される「コード22」で、デバイスが無効になっている状況だ。ドライバーやデバイスそのものに障害が発生している場合は、ここで判断できる。続いては、各種スクリプトの出力結果だ。ipconfigでは、v4、v6それぞれのIPアドレスの取得状況を確認できる。 これにより、例えばIPoE IPv6のインターネット接続環境で、クライアントが正常にIPv6を取得できているかどうかを確認できる。また、IPv4のアドレスやDNS設定を確認することで、DS-LiteやMAP-Eによる接続において、IPv4の接続やDNS設定に問題があってIPv4のみのサイトにアクセスできない場合(例えばGoogleにはつながるがINTERNET Watchは見えない)などの状況判断ができる。
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