WindowsのZIPファイル関連機能を開発したエンジニアが「Microsoftを解雇されかけた」「WindowsのZIP関連機能は25年以上不変で動作が遅い」などの裏話を語る

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元Microsoft社員のデビッド・プラマー氏は、Windowsのタスクマネージャーやフォーマット画面などの開発に携わった経歴を持っているスゴ腕のソフトウェアエンジニアです。そんなプラマー氏が「WindowsでZIPファイルを扱える機能」を開発したことを理由にMicrosoftを解雇されかけていたことを明かしています。

プラマー氏は1993年にMicrosoftに入社した人物ですが、Microsoftへの入社以前から自作ソフトウェアの販売で利益を得ていました。プラマー氏は入社時に自作ソフトウェアの販売継続について交渉し、「Microsoftと競合するソフトウェアを販売しない」「ソフトウェアを販売する前にMicrosoftのマネージャーの承認を得る」「販売するソフトウェアがMicrosoftでの通常業務に関連している場合はマネージャーだけでなく副社長の承認も必要である」という条件のもとで自作ソフトウェアの販売を継続する権利を得ていました。

プラマー氏はVisualZIPを開発した後、Windows 95のシェル開発チームに所属しました。しかし、同チームの一員が「プラマー氏が自作ソフトウェアの販売で利益を得ている」という状況に腹を立て、Microsoftの人事部にプラマー氏の解雇を提案する事態が発生しました。 前述の通りVisualZIPはプラマー氏の個人プロジェクトとして開発されたソフトウェアであり、Microsoftの所有物ではありませんでした。そんな状況の中、ある日、プラマー氏のもとに、Microsoftの女性担当者から「VisualZIPの買収」に関する電話がかかってきました。プラマー氏はMicrosoftがVisualZIPを買取ることに賛成していたため、「どの建物にいけばいいですか?30分以内に行けます」と返答。しかし、女性担当者は「ちょっと待ってください。実際に契約を交わす前に法的文書や旅費に関する文書などの調整が必要です」と回答しました。この時点でプラマー氏は「VisualZIPの開発者がMicrosoft社員であるということを女性担当者が認識していない」ということに気付いたとのこと。その後、プラマー氏はVisualZIPをMicrosoftに売却し、売上金でシボレー...

なお、プラマー氏がVisualZIPを開発したのは20年以上前のことですが、記事作成時点でもWindowsのZIP関連機能では同じコードが使われ続けているとのこと。このため、プラマー氏はWindowsのZIP圧縮・展開機能には「シングルスレッドでしか動作しないため動作が遅い」「動作時にファイルの一時的なコピーが挟まるため動作が遅い」といった問題が存在すると指摘しています。Back in '93 or so, I was working at Microsoft on COM, and at home for fun I started writing a shell extension to browse zip folders in the new Win95 user interface, making them appear as if they were just folders.

 

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