会社の会議室にチームで集まり、それぞれが頭の中でイメージするユーザーの行動を付箋に書いて、ホワイトボードにペタペタと貼って、みんなのアイデアを寄せ集めて妄想のペルソナ(=顧客像)を作り上げてしまう……。怖いですよね。怖いですけど、ありがちな話です。なぜこのようなことが起きるのかと言うと、UX(ユーザーエクスペリエンス)とは何かを理解せずに、UXっぽいプロセスをただ回しているからです。
申し遅れました。私、一般社団法人UXインテリジェンス協会事務局長でビービット執行役員CCO(チーム・コミュニケーション・オフィサー)の藤井保文と申します。最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)と並んでUXという言葉がよく聞かれるようになったと思います。実はこのUX、顧客理解や顧客体験づくりをする上での必須スキルでして、私としましては全ビジネスパーソンが身に付けるべきであるとさえ考えております。まず、UXの定義からいきましょう。企業目線や提供者目線ではなく、ユーザーや顧客、サービスを受け取る側の目線に立って、その人たちがどんな痛み、悩み、UX用語で言うところの「ペインポイント」を抱えているのかを理解し、それに対してよりよい体験を提供していく全般のスキルのことを、UXスキルと言っています。顧客理解と聞くと、ユーザーモニターを集めて心理を深掘りしてニーズを徹底的に探って……。となりがちですが、ちょっと待ってください。
顧客心理やニーズをただ掘るだけでは、正解にはたどり着きません。アップルのiPhoneが存在しないときに、iPhoneがほしいとは言えなかったはずです。自動車がなかった時代は、人々が求めていたのは足の速い馬でしょうし。今はないものについて、「それ、ありかも」と思ってもらえる提案ができるかどうかが勝負なのです。ですので、ニーズの掘り下げよりもまず重要なのは、顧客が置かれている状況を正しく知ることです。そして、顧客がある状況下でどのように判断するのか、その判断軸を理解することです。それこそが「顧客理解」なのです。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
社会のために大きな価値生む 善意を無駄にしない選択|NIKKEIリスキリングプラスチックゴミを減らそうと、買い物にマイバッグを持参する。あるいは、自然災害の被災地に寄付をする。社会が少しでもよくなるよう、利他的な行動を心がける人は少なくない。しかし、その「善意」は本当に社会をよりよくする役に立っているのだろうか。 より良い考え方は最終的に完璧主義な人間になって行く。大きな価値ね…小さい価値でも役に立ってるから。 この記事の本の紹介に「具体的にどんな判断をして、行動したら良いか」と記載があったけど、まあこの本に従えば規律の取れた社会にはなっていく。ただ…
ソース: NIKKEI STYLE - 🏆 70. / 53 続きを読む »
キーエンスのデータ活用の伝道師に学ぶ社内営業スキル|NIKKEIリスキリングNIKKEIリスキリングの連載「職種&スキルの図鑑」では、注目の職種で活躍している人に、どんなスキルが必要なのか、どうすれば身につくのかを解説してもらう。第3回は「データサイエンティスト」について、キーエンスの山本祥武さんに聞いた。前編ではデー…
ソース: NIKKEI STYLE - 🏆 70. / 53 続きを読む »
ソース: Infoseeknews - 🏆 10. / 68 続きを読む »
ソース: Infoseeknews - 🏆 10. / 68 続きを読む »
ソース: Infoseeknews - 🏆 10. / 68 続きを読む »
ソース: weeklyascii - 🏆 94. / 51 続きを読む »