バブルの名残 “車内のラウンジ化”ということが言われて久しい。クルマにとって大事なのは、走りの機能だけでなく、車内の居心地のよさ、という点に注目しているのだ。 なかでも1990年代には、新しい試みをするモデルがいくつもあった。 ただし、それらの技術がずっと継承されているかというと決してそうではない。でも、クルマの開発は試行錯誤の繰り返し。過去があるから今がある……と、思えば、たとえ「?」な装備でも意義があったのだ。 トヨタ「セラ」:ガルウイングドア トヨタが1990年代に発表したセラは、衝撃的だった。全長3860mmとコンパクトなボディに、半球形のガラスドームを載っけたような、大胆なデザインコンセプトが採用されていた。 予感的なものは、1987年と1989年、2回続けて東京モーターショー(当時)にコンセプトモデルが出展されたときからだった。2回続くとメーカーは量産化を真剣に検討している……と、考えられる。“2回続けて1回休み”というと、より現実味が濃くなるもの。...
5リッターエンジン搭載の「スターレット」で、しかもベース車より130kgほど車重がかさみ、さらに上屋が重いので、非力であり、走りがいまひとつ、という点。これは当時としては、評価がむずかしかった。 とはいえ、いまでもじゅうぶん魅力的なスタイルであることは間違いない。中古車で見つかったら、乗ってみる価値があると思う。 日産「ルネッサ」:リムジンシート 日産自動車が1997年に発売した「ルネッサ」は、セダンに代わって拡大しつつあったRV(レクリエーショナルビークル)市場向け。当時の日産の定義によると「MAV(マルチアメニティビークル)」。このアルファベット3文字は以降、目にしたことがない。 ルネッサの特徴は、2800mmのロングホイールベースを活かし、広い室内空間を実現した点。そこにシートを3列に並べず、あえて2列の5人乗りのまま。後席シートは570mmのロングスライド機構をもち、前席には回転対座機構が組み込まれていた。...
トヨタ / Toyota マツダ / Mazda Kuniyasu Inagaki
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