“差別発言”で更迭…総理秘書官の素顔は？官邸担当記者が解説

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岸田総理大臣 「言語道断だと思っています。厳しく対応せざるを得ない発言であると思っています」 4日、神妙な顔つきで取材に応じた岸田総理。事の発端は3日夜、荒井勝喜総理秘書官が記者団に対して口にした、性的少数者に対する差別発言です。 荒井勝喜 総理秘書官（本人の発言から） 「隣に住んでいたら嫌だ」 岸田政権が「多様性を認め合う社会を目指す」と掲げる中で、側近の秘書官から飛び出した信じがたい差別発言。即座に反応したのは、野党第1党、立憲民主党です。 立憲民主党 泉健太代表（ツイッターから） 「性的少数者や同性婚について、『見るのも嫌だ』『同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる』。酷い発言だ。当然更迭すべき。首相官邸内の人権感覚も問われる」 岸田総理が耳にしたのは、3日の深夜。テレビ朝日政治部の千々岩官邸キャップは… テレビ朝日政治部 千々岩森生官邸キャップ 「おそらく岸田総理としても、金曜日の夜中、本当にまったく予期しない寝耳に水のタイミング、内容も本当に驚いたというところなんだと思いますね」 3日、差別発言の前に総理官邸で撮影された映像。岸田総理の後ろにいるのが荒井秘書官です。別の日にも官邸での取材の際には、常に総理の後ろに控え、先月、伊勢神宮参拝の際にも、総理に同行していました。外遊先で閣僚への土産購入が物議を醸した、総理の長男で政務秘書官の翔太郎氏と共に、総理を挟む様子も。総理からの信頼も非常に厚い人物だといいます。 テレビ朝日政治部 千々岩森生官邸キャップ 「最も1番遅くまで官邸の中に残って業務をしている。1番遅く帰宅する秘書官というのが、我々のイメージですね」 荒井氏は、おととし10月の岸田内閣発足時に総理秘書官に起用され、現在は、総理会見のスピーチライターなども務めていたといいます。 テレビ朝日政治部 千々岩森生官邸キャップ 「岸田さんのいろいろ気持ちとか、そういうところを分かっていないとスピーチは書けないので、8人いる秘書官の中では、最も岸田さんと近い秘書官と言えると思います」 岸田総理は、4日午後再び取材に応じ、荒井氏の更迭を発表。自身の任命責任を問われると… 岸田総理大臣 「当然その任命責任を感じているからこそ、いま申し上げましたような対応をしております」 早いタイミングで更迭を決めた背景には何があるのでしょうか？ テレビ朝日政治部 千々岩森生官邸キャップ 「週明け月曜日から予算委員会があります。岸田総理自身が多様性を唱えている中で、言っていることとやっていることが違うんじゃないかとか、追及の刃が向く場面にずっとさらされ続けることは、政権としては避けたいという事情があったんだと思いますね」 サタデーステーション 2月4日OA