結婚された秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんは、ここニューヨークで新しい生活を始められるらしい。眞子さんは天皇の姪であり、上皇の初孫。ご本人の皇室への貢献度も高く、日本の誇るべき内親王だった。であれば幸せに、多くの国民に祝福されてほしいと思う。
お二人の結婚に第三者がとやかく言うのもはばかられるけれど、僕はお二人がニューヨークで成功しようが破滅されようが、それこそが彼らの人生であると思う。だからこそ、ご自分たちで決められた人生を自分の足で歩むということそのものが、かけがえのないものであってほしいと切に願う。 さて今回は、ニューヨークで新生活を始めるお二人のような若者に贈る言葉をつづってみよう。第1に、この街は夢を持って移り住む人に寛容な街だ。揚げ足を取ったりちゃかしたりする人はまずいない。5年後、10年後の夢を具体的に持っていると、混沌とした街の持つ多様で捉えどころのない考えや常識に戸惑わずに済むだろう。ニューヨークに住む有名人好きのある種の日本人たちは寄ってたかって声を掛けてこようとするだろうが、そういう村社会にさえ入らなければ、つまりリアルなアメリカ社会にすっぽり入ってしまえば、デモに参加したりセントラルパークで昼寝したりしたところで、とやかく言う人の揶揄など一切気にならなくなる。
物事をはっきり言えるのもいい。結婚だけをよりどころにすると、愛は一生続くものではないから(続く場合もあるだろうが愛だけに寄りかかるのは危険......)そこだけに重きを置くと個が廃り、心の閉塞感が増す。まずは当面のゴールをしっかりと決めて、オープンなニューヨークの空気を楽しむことだ。今この街はコロナ前ほどアウトゴーイングではないが、それでもパーティーなどで集まる機会がある。その際にできる新しい友を大事にされるといい。今までにない出会いが見せてくれる違った価値観の世界は、一見自分の夢とは違う方向に向かっているように思えるかもしれないが、時間をかけてゆっくりカーブを描き夢への道のりにつながる場合がある。
街ですれ違う知らない人とニコニコ話すのも楽しい。元気? と笑えばそちらは? と返してくれる。世界中の食材が食料品店に並ぶ。街じゅうに音楽が聞こえている。この街は歩くのにちょうどいい大きさだから、引っ越しを済ませたらまずは駄目になってもいい安くて履きやすい運動靴を買って歩かれるといい。道に迷いながらも、きっと発見がある。お二人には過去の呪縛や閉塞感から解き放たれ、一から作るシナリオの、忖度なきオリジナルライフを胸を張ってかなえていただきたい。
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