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JAL最後の777-200ER「JA703J」下地島チャーターの全貌 ローパス中止も訓練彷彿させる一幕

ボーイング777-200ERは、中距離国際線用として2002年8月から導入された機材。東南アジアやホノルル線などに使用されていたが、コロナ禍に伴う国際線の事業構造の見直しにより、2021年に国際線での運用を終了。全11機のうち一部が国内線に転用された。客室はクラスJ26席、普通席286席の312席仕様。クラスJは国際線時代にビジネスクラスとして使用していた「JAL SKY SUITE III」で、国内線でフルフラットシートが体験できると話題になった。

国内線に転用された機材もエアバスA350-900型機への置き換えが進み、現在運用されているのは2003年2月3日に受領したJA703Jのみ。この最後の1機も、遅くとも9月までに退役することが決まっている。下地島へのチャーターフライトは、JALではまもなく見納めとなるボーイング777-200ER型機が訓練を行っていた様子を再現したいと、777運航乗員部の光井淳彦副操縦士が企画。JALパックの日帰りツアーとして販売され、抽選で選ばれた151名(ビジネスクラス16名、エコノミークラス135名)が参加した。便名はJL3977便(サンキュー“77”)で、フライトを担当する坂本竜一機長、久本圭吾機長に加え、光井副操縦士らパイロット5名が機内や下地島空港でのイベント担当として同乗した。JL3977便は午前8時25分に羽田空港の11番スポットを出発。コックピットでは光井副操縦士がマイクを取り、「ライトエンジン始動」「ランウェイ05のホールディングポイント、デルタ1に差し掛かります」などと専門用語を交えながら機内アナウンスで運航の様子を実況中継した。道中では中長距離国際線のエコノミークラス機内食「RED

下地島空港と言えば、海に向かって誘導灯が伸びる滑走路北端の「17エンド」が航空ファンには有名だ。777が降り立つ姿を写真に収めようと、この日も現地には多くの人が集まっていた。気象条件的には反対側の「35エンド」からの進入になる見込みだったが、JL3977便はコックピットでの検討の結果、17エンド側からの着陸にトライ。結果的にはゴーアラウンド(着陸復行)となり、奇しくも訓練時代を彷彿させる一幕になった。その後35エンド側から再進入したJL3977便は、午前11時44分に着陸。同48分にターミナル南側のオープンスポットに到着した。駐機場では機体の見学会が行われ、参加者は777のエンジンやギアを間近で眺めたり、写真に収めたりしていた。当初は地上で777のローパス(低空飛行)を見学するイベントも計画されていたが、諸般の事情により事前に中止が決定し、代わりのイベントとしてコックピットでの撮影会が行われた。その後は空港の制限区域内をバスで一周し、参加者は17エンドや35エンドを車内から見学した。

ターミナルでは、現在は国際線の運休により使用されていない手荷物受取所を会場に、パイロットによるトークショーが開かれ、加藤京二機長、仲川晃機長、鈴木祥之機長が777のトラフィックパターン(場周経路)を解説。鈴木機長は私物というボーイング777-200型機「シリウス」(機体記号:JA8981)のモデルプレーンを使って説明した。また、光井副操縦士は木賀孝彦機長とともに、チャーターフライトの復路となるJL4904便のディスパッチブリーフィング(フライトに関する打ち合わせ)のロールプレイングを披露した。トラフィックパターン解説、ディスパッチブリーフィングともに専門用語が飛び交う高度な内容だったが、参加者はうなずきながら熱心にメモを取るなど、イベントを楽しんでいる様子だった。現在は査察操縦士として社内のパイロット審査を担当する木賀機長は、1996年に777への移行訓練で下地島に約2週間滞在した。訓練中は好天に恵まれ、景色を楽しむ余裕もあったが、最終試験の日は雲が低く、強風も吹くという悪条件に見舞われたという。この日はまさにその試験当日のような天候。木賀機長は「777を信頼していたことと、教官に教

 

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