J・フロントリテイリングは28日、後継者不足の課題を抱える地方企業を対象とした事業承継ファンドを設立したと発表した。総額は30億円で、Jフロントが将来的に出資先を子会社化する。地方の食品や工芸品は百貨店の重要な商品である一方、担い手の企業が後継者難で倒産する場合も多い。全国に店舗網をもつJフロントが支援し、地方経済の支援と百貨店の商品拡充につなげる。の子会社イグニション・ポイントベンチャーパートナーズ(東京・渋谷)と共同で立ち上げた。JフロントとDBJが過半ずつ出資する共同出資会社とイグニションポイントがファンドを運営する無限責任組合員(GP)を務める。
経営者の高齢化などで事業継続に課題がある地方の食品企業を中心に、1社当たり数億円規模で過半出資する。投資開始から数年後をめどに、Jフロントが株式を譲り受けて子会社化する。全体で7〜8社への出資を予定し、2号ファンドの設立も検討する。すでに菓子や酒類などを扱う地方中小との協議が進んでいるという。 Jフロント傘下の大丸松坂屋百貨店や、ファッション商業施設「パルコ」の販路を提供したり、商品企画やマーケティングを支援したりする。DBJはファイナンスのノウハウを提供する。Jフロントの社員を派遣したり、出向させたりすることで人材育成の機会にもしたい考えだ。同社は現時点では海外店舗をもたないが、地方の食品を足がかりに海外事業の構築も目指していく。
Jフロントは22年にeスポーツの運営会社を買収するなど、小売業と相乗効果を見込むコンテンツの獲得を進めてきた。Jフロントの小野圭一社長は「高級ブランドなど百貨店が取り扱う商品の同質化が進んでいる。コンテンツを自社で発掘し、店舗や顧客の資産を生かして展開することが百貨店の成長する道だ」と話した。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: nikkei_bizdaily - 🏆 105. / 51 続きを読む »
ソース: nikkei_business - 🏆 29. / 63 続きを読む »
うめきた2期のタワマン、最上階は関西最高の25億円JR大阪駅北側で再開発「うめきた2期(グラングリーン大阪)」を進める積水ハウスなどは12日、建設中の超高層マンションの最上階の1部屋を25億円で分譲すると発表した。関西のタワーマンションで過去最高額になるとしている。名称は「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」で地上46階建て。総戸数は484戸で2024年2月から販売を始める。25年12月に完成し、引き渡しは26年3月と
ソース: nikkei_business - 🏆 29. / 63 続きを読む »
平和不動産、シード期企業の交流拠点を兜町・茅場町に創業間もない「シード期」のスタートアップ企業の交流拠点が16日、東京都内の日本橋兜町・茅場町エリアに誕生する。平和不動産が開設し、シンガポールのベンチャーキャピタル(VC)のオフィスも併設する。海外の投資マネーを呼び込み、国内スタートアップの育成につなげる。名称は「FinGATE CLUB(フィンゲートクラブ)」。会員制で起業家だけでなく、投資家や金融機関、事業会社も利用できる。営業時間は平日
ソース: nikkei_business - 🏆 29. / 63 続きを読む »
ソース: nikkei_market - 🏆 28. / 63 続きを読む »
Jフロント、24年2月期純利益9割増に 訪日客消費けん引J.フロントリテイリングは10日、2024年2月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比90%増の270億円になりそうだと発表した。従来予想を15億円上方修正した。インバウンド(訪日客)消費が想定以上に伸び、百貨店の売上高を押し上げる。高額品を中心に国内客向け販売が伸びていることも貢献する。純利益は新型コロナウイルス前の19年2月期(273億円)と同水準に回復する見込み。売上高にあたる売上収益は
ソース: nikkei_business - 🏆 29. / 63 続きを読む »