』を公開した。2Dミニゲームが遊べるだけでなく、ミニゲームを作成・編集できるゲームメーカーになっている。これは黎明期のゲーム開発者であり、「ゲームカートリッジの父」として知られるGerald “Jerry” Lawson氏の生誕82周年を祝うものだ。
Doodleといえば、Googleが特定の記念日に公開する特殊なGoogleロゴだ。記念日や世界的イベントを祝うロゴ、功績を残した人物をたたえるロゴがしばしば登場する。デザインの変更やアニメーションのほか、ブラウザで遊べるミニゲームとなることもある。そして近年ではDoodleにて本格的なゲームが登場することも珍しくない。2020年の東京オリンピック開催時には、競技種目を要素として盛り込んだアドベンチャーゲーム『The Doodle Champion Island Games』がDoodleに登場。タイムアタックも盛んにおこなわれるなど話題になった(このたび公開された『Gerald “Jerry” Lawson’s 82nd Birthday...
ミニゲームのプレイ中はいつでも、左上のえんぴつボタンから「編集モード」に移行できる。編集モードでは、足場や敵、キーアイテムといったパーツの配置・削除が可能だ。『RPGツクール』シリーズや『スーパーマリオメーカー』シリーズのような、用意されたパーツを組み合わせるイメージが近い。そのため「ゲームを作る」というより、プレイヤーが自由にステージをデザインできると表現した方が適切かもしれない。プリセット作品を編集するだけではなく、ゼロからステージを作ることも可能だ。作成したゲームは、リンクを生成してほかのプレイヤーに共有できる。 ブラウザ上のミニゲームながら、「ゲームメーカー」らしいちょっとした仕掛けも用意。というのもプリセットゲームのうち、5つ目のジャンプアクションゲームはかなりの高難易度に調整されているのだ。足場ギリギリでのジャンプを要求されたり、いやらしい配置の敵に苦しめられたりと、プレイヤーを苦しめるデザインだ。筆者もしばらく挑戦してみたものの、結局初期状態ではクリアすることができなかった。そこで編集モードの出番だ。進行方向に足場を追加する、敵そのものを消すなど、プレイヤー自らステージの難易度を調整することが可能だ。あえて高難易度のステージを用意することで、「クリアできないならステージを変えればよい」という気づきを促すための配慮がなされている。
この「ゲームメーカーDoodle」は、今もなお続く「家庭用ゲーム機とカートリッジ」の創始者として、「ゲームカートリッジの父」とも呼ばれるGerald “Jerry” Lawson’氏の生誕82周年を祝福するものだ。1940年生まれのLawson氏は、フェアチャイルドセミコンダクター社に入社後、家庭用ゲーム機「フェアチャイルド・チャンネルF」の開発に携わる。ゲーム機とソフトが一体だった時代、フェアチャイルド・チャンネルFは史上初の「交換可能なROMカートリッジ方式」に対応した家庭用ゲーム機として1976年に発売された。以後、アタリや任天堂などの各社家庭用ゲーム機もこの「交換可能なカートリッジ」方式を採用することになったわけだ。Lawson氏はフェアチャイルドセミコンダクターを退社後、VideoSoft社を設立。当時としては数少ない、「黒人が所有するゲーム開発会社」だったという。現在では彼の功績を讃え、南カリフォルニア大学には、彼の名前を冠した基金が存在する。同基金はTake-Two Interactive SoftwareやXbox Games...
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